財務デューデリジェンス(財務DD)とは

財務デューデリジェンスとは、M&A対象企業・事業の財務状況に関する調査を指します。 「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」等の財務諸表を中心に財務面を分析していきます。


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財務デューデリジェンスとは、M&A対象企業・事業の財務状況に関する調査を指します。
「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」等の財務諸表を中心に財務面を分析していきます。

対象企業から開示された財務諸表等の信憑性は、公認会計士などによる会計監査を受けていればある程度保証されていますが、そうでなかった場合、買い手にとってはその真実性が判断できかねます。そこで、買い手自ら公認会計士や税理士などの専門家の力を借りて、対象企業・事業を綿密に調査し、買収しても損をしないか、買取価格はいくらぐらいが妥当か、などを判断するのが財務デューデリジェンスの目的です。

さらに、財務デューデリジェンスには、こうした帳簿上の数値だけではなく、簿外債務の有無や偶発債務の洗い出し、という作業もあります。簿外債務とは、賃借対照表に記載されていない債務です。偶発債務とは、今後債務となる可能性のあるものです。この2つの洗い出しをすることで、M&A後に発生しうる損失・債務を、事前に把握し、買収価格に転嫁することが可能となりますので、特に重要視されています。

財務デューデリジェンスは、一般的に、公認会計士や税理士などにその実務を依頼します。