飲食店を営業する良い立地・悪い立地を知ろう

飲食店を営業する良い立地・悪い立地を知ろう

どんなに美味しい料理を提供して、素晴らしいサービスをしていてもお客さんが気づいてくれない場所・行きづらい場所だと人が集まってくれません。 飲食店における重要な「立地」はどんな場所がいいのか、逆に悪い立地とはどのようなものなのか、開業する前にしっかり勉強しておきましょう。


この記事は約5分で読み終わります。

飲食店での売上に非常に大きな影響を与えるのが「立地」

どんなに美味しい料理を提供して、素晴らしいサービスをしていてもお客さんが気づいてくれない場所・行きづらい場所だと人が集まってくれません。

飲食店における重要な「立地」はどんな場所がいいのか、逆に悪い立地とはどのようなものなのか、開業する前にしっかり勉強しておきましょう。

良い立地・悪い立地とは?

まずは基本的な良い立地と言われている場所・悪い立地と言われている場所を知っておきましょう。

人が集まる場所は良い立地

繁華街や、駅の近く・ベッドタウンの周辺など人が多く集まる場所は多くの顧客の目に止まりますし、集客力も十分あります。

駅へと繋がっている道路や「メイン通り」と呼ばれている場所、商店街などは特に人が多く集まる場所です。新しいお店が開くと人の目にも止まります。開業の準備をしている時点で、「ここに新しい店が出来るんだ」と気が付く人も多いでしょう。それだけで十分な広告を行うことが出来ます。

人があまり集まらない悪い立地

駅から遠すぎる・人の目に全くつかないといった場所は、悪い立地と言われています。せっかくいいサービスや美味しい料理を用意していてもなかなか人が気付いてくれなければ意味がありません。

良い立地でも悪い立地になる

人が多く集まる場所にお店を開業すれば、認知度も高くなりますし、人が自然と集まってくることが予想されます。しかし、そういった場所では競合店が近くに多く存在します。サービスや提供する料理の質で競合店に勝たなくてはいけません。それができず、開業後すぐ閉店せざるを得ない場合もあります。また、人が集まる良い立地は、店舗を借りるためにかかる家賃などの費用の相場が高くなります。高い家賃を払っても十分な売り上げが見込めるかどうかを見極めることも重要です。

そして重要なのがその土地のニーズに合っているかどうかという点です。どんなに人が集まる場所でも、その場所のニーズにマッチしていなければ意味がありません。例えば、ランチをメインに営業する飲食店で主な顧客がOLやサラリーマンとなるお店を開業すると考えてみましょう。そのようなお店は、ビルが多く並ぶ場所の近くや、駅の近くであれば多くのお客さんを呼び込むことが出来ます。

ですが、人が集まるが居酒屋やディナーがメインのお店が連なっている場所で開業しても、あまり集客は見込めません。その地域ではどの時間帯にどんな人が集まるのか・集まる人たちの年齢層や好まれるものは何なのか…。といった点を考える必要があります。

逆に悪い立地とされている人があまり集まらない場所でも、多くの売り上げが得られているお店もあります。そういったお店はネットやクーポン誌などの広告媒体を使って十分に宣伝で来ていたり、いわゆる「隠れ家」といった形で人気を得ています。一般的に人が集まらない場所であってもお店の特色を生かすことが出来れば、良い立地へと変えることが可能です。

コスパを意識する

安さが売りの食事を提供するお店であれば、高い家賃を払っていい立地にお店を開業しても費用が売り上げを越えることが出来ず、結局赤字になってしまうことがあります。

ですが、家賃を抑えて少し人が集まる場所から離れたところに開業すると費用は抑えることが出来ます。その分、宣伝に力を入れて集客を図ると言う方法もあります。このように、費用対効果を考えることも立地を選ぶために重要なポイントとなります。

良い立地の探し方

良い立地は、お店の方向性によっても大きく変わってきます。どのようにして良い立地を探すのか、そのリサーチ方法も知っておきましょう。

地域性を調べてみよう

土地の地域性を調べるためには、専門の業者に頼んで立地調査をしてもらう方法もあります。また、実際に自分で出向いてどういった人が多いのかを調べるのも一つの方法です。気になる場所に行ってみて、どんな職業・年齢層の人が歩いているかチェックしたり、周囲のお店に入ってみてどんな人が居るかを見てみるなど、自分の目でしっかりと調査をすることも重要です。

開業を考えている地域の役場に行き、地域の人口データを貰うこともオススメです。このデータでは、世帯数や男女の比率、時間帯別の人口などが解ります。ネットを使ってその地域の特性を調べることも大切です。統計局のホームページでもこのようなデータをチェックすることが出来ます。

物件探し

立地を探すには、不動産屋で物件を探すことが重要となります。その地域の特性を知っていて、飲食店などの事業用店舗に強い不動産屋を探します。いくつかの不動産屋を回ってみましょう。
不動産屋で相談することで大体の費用の計算もできますし、どのような人が多いのかといった地域の特性をリサーチすることもできます。信頼できる不動産屋が見つかったら、定期的に連絡を取るように心がけましょう。良い物件情報を早く提供してもらえることもあります。

自分のお店に合った場所で開業しよう

自分のお店に合ったより良い立地で開業することが出来れば、自然と顧客はついてきます。逆に、立地の良さ・悪さを見極められなければ、どんなに頑張っても顧客が入ってこないという状態になってしまいます。このように、飲食店において立地はとても重要です。様々な情報をリサーチしたり、自分のお店がどういった人に向けたサービスを行うのかしっかりと決めておくことを心掛けて立地選びをしていきましょう。