スタッフを大切にすることで飲食店が得られる効果

スタッフを大切にすることで飲食店が得られる効果

楽しく働ける職場では、良いスタッフが育ちその結果が接客やサービスのクオリティにも反映されて、売上げにも繋がります。 スタッフは駒ではなく、ひとりの人です。給与面以外の部分でもフォローするようにしましょう。


この記事は約5分で読み終わります。

スタッフを大切にするって?

・ただお給料があればいい!ではない

働く時の大きな理由はやはり”お金”です。金銭面での厚遇は確かに魅力ですが、”大切にする”ということは高給を払うことだけではありません。

大切にするということは、たとえアルバイトであっても、ちゃんとひとりのスタッフとして意見を聴き、仕事をあたえ、自分で考える機会を設けることです。言い換えれば、仕事にしやりがいを見つけてもらうことでもあります。

・役目をちゃんと与えるようにしましょう

スタッフには大まかな仕事配分ではなく、出来るだけ自分の役目を与えてその分野に関してはある程度の裁量権まで与えて”任せる”ようにしましょう。

飲食店ですから、当然、臨機応変な対応は大切です。これは、自分の仕事以外はしなくてよいということではありません。あくまでも持ち場を与えるということです。

自分の明確な役目があるか否かはやる気にも、仕事のやりがいにも繋がります。

・働きやすさは大切です

スタッフルームや作業場の温度管理や、制服の着心地など、スタッフに余計なストレスを与えない環境作りも大切です。

働きやすい職場であればあるほど、辞めるスタッフは少なくなります。スタッフを育てるのはとても大変なことです。ましてや、仕事が出来るスタッフには長く勤めて貰いたいですよね。

怪我などの緊急時にも対応できるように、救急箱などもちゃんと準備しておきましょう。

働きやすさは、作業効率や仕事の質、完成度に大きな影響を与えます。スタッフの要望を、聞いて環境作りをしましょう。

ちゃんとコミュニケーションをすること

・必ず声をかけましょう

スタッフには、1日1回は必ず声をかけるようにしましょう。単なる挨拶ですませずに、例えば「今日は忙しかったね。お疲れ様」という感じで一言ちゃんと付け足すようにしたいものです。

小さなコミュニケーションが、信頼感や安心感に繋がっていくのです。

・たまには差し入れも

月に1度でも、2ヶ月に1度でも構わないので、お菓子やジュースなどを差し入れて一緒に楽しむ時間を作りましょう。

高価なものである必要はありません。おやつタイムを一緒に過ごして他愛もない雑談をすることで心の距離はぐっと近くなります。

・飲み会の強要はいけません

職場のコミュニケーションといえば、飲み会!と思われる方もいらっしゃるかもしれまさんが、飲み会の強要はいけません。

仮にオーナーに全く悪気がなく、スタッフを慰労したいだけだったとしても、強要した時点でこれはアウトです。

・ミスの時の対応も大切

どんなに優秀なスタッフでも、ミスはあります。
ミスが起こったときに、責めるのは簡単ですがこれではスタッフは安心して働けません。

わざとではない、単なるミスの場合は決して責めずにまずは”なぜそうなったか”という理由を聞くようにしましょう。その上で、同じミスをしないように”みんなで気をつける”ようにするとよいかもしれません。

もちろん、一度話が終わったら蒸し返してはいけません。

・ちゃんと意見を聞きましょう

アルバイトでも、幹部スタッフでも同じように分け隔てなく”意見やアイデアを言える”雰囲気と、意見やアイデアを言える場所を作りましょう。

現場のスタッフが考えることは、経営者が考えることとはまた違った視点からの非常に役立つ意見となることもあります。

スタッフを大切して得られる効果

・ちゃんと返してくれます

飲食店のスタッフは、複数の希望者からオーナーや担当者が選んだ人間です。
店側がスタッフを大切にすれば、スタッフも店に愛着を持ってくれるようになります。

・やめた後でも

働いているときのイメージが悪くなければ、例えやめた後でもお客様として来店してくれることもあります。

どんなに働きやすい職場だったとしても、学生さんが進学や就職でやめたり引越などでやめたりすることは避けられません。

・モチベーションがあがります

たとえアルバイトでも、責任のある仕事を与えしっかりとひとりの人間として意見を聞くようにすると、スタッフのモチベーションはあがります。

「どうせバイトが何を言っても聞いてくれない」と思いながら働くより「意見やアイデアはどんどん言おう!」と思う方が働きがいがあるというものです。

・やりがいの効果

仕事のやりがいは、その人の幸福度に直結するとも言われています。

スタッフが楽しく働く飲食店には活気もあります。働く側が楽しくない場所で、食事をしたいと思う人はいないでしょう。

やりがいがあれば、スタッフは自分で考えアイデアを出し、仕事もちゃんとできるようになっていきます。

まとめ

実際に調理したり接客したりするのはスタッフです。そういう側面から見れば、スタッフは飲食店が成り立つか否かの重要な要素といっても過言ではありません。

楽しく働ける職場では、良いスタッフが育ちその結果が接客やサービスのクオリティにも反映されて、売上げにも繋がります。

スタッフは駒ではなく、ひとりの人です。給与面以外の部分でもフォローするようにしましょう。