飲食店経営者として絶対外せない適性とは

飲食店経営者として絶対外せない適性とは

飲食店経営は幅広い範囲をカバーしなければなりません。調理、衛生、仕入れ管理、仕入れ先開拓、コスト管理、接客、スタッフ管理、クレーム対応、新メニュー企画、メニュー表等印刷物の企画制作、販促プロモーション、経理などなど、これらのことが複合的に絡み合って日々の営業が継続していくビジネスです。


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飲食店経営は非常にリスクの高いビジネスであると言われますが、その理由は開業時に多額の資金を必要とすることが最大の要因です。

同時に何十人もの人たちに食事をさせるためのホールエリアの備品類、その人たちにスピーディに料理を提供するための厨房の設備、雰囲気の良い空間づくりのための内装・デザイン。更には、食材の仕入れや最低限のスタッフの確保など、お店が軌道に乗るまでに必要な運転資金も開業時にあらかじめ確保しておく必要があるからです。

絶対的に必須なのはタフな精神力

身近な業種であるために、とにかくスタートしてしまえば何とかなるだろうと安易に考えて始める方が非常に多いのですが、本当に大変なのはオープンしてからです。お店を安定させ多額の初期投資を取り戻さなくてはならないというプレッシャーの中で、様々な対策、新規企画などを繰り出さなくてはなりません。

・売り上げの伸び悩み打破のための改善ポイントの洗い出しと実施
・急に辞めたスタッフの穴を埋めるための後任のスタッフ探し
・新スタッフ雇用後のトレーニングの実行
・新メニューや販促プロモーションの企画
・広告媒体の情報収集と選定作業
・経理作業など現場以外の業務

上記はその一例ですが、日々、現場での営業をこなしながら、これらを実行しなくてはならないのです。

朝から晩まで立ちっぱなしで準備・営業を行い、その上で様々なことを同時進行で行っていくとなると、時間が足りなくて困るようなことは普通に起こります。満足に睡眠もとることなく、翌日の営業を「営業フェイス」をキープしながらこなさなくてはなりません。それらが何日も続くことも当然有り得ます。

タフな精神力は鍛えて獲得できるものなのかは正直わかりません。ただ、自分自身の適性として足りていないと判断した場合、何とかして克服しておかなければ開業したは良いが成功はおぼつかない状況に陥ることだけは肝に銘じておくべきです。

そもそも飲食の世界が好きか

食べ物屋の商売を始めるのに食べ物に興味がないのでは始まりません。食べることや飲むことが好きであれば、それだけいろいろなお店を利用しているはずです。その中で、様々な美味しい料理や、心に響くおもてなしを経験したりしているでしょう。

それらを通じ繁盛しているお店の味付けや盛り付けなど、消費者にどのようなものが受け入れられているかを知ることができますし、それはそのまま自分のお店の運営に活かすことができます。

好きこそものの上手なれと言いますがまさにその通りで、自分自身が心から食べたり飲んだりを楽しめることこそが、様々なことに気付き、新たなトレンドをいち早く取り入れることに繋がり、ビジネスの成功に大きな影響を与えることになります。

自分が好きな業態のお店ばかりでなく、これまで行く機会の無かったお店にも目を向け、新たな体験を通じ新しい感覚を吸収することも非常に大事なポイントです。

人にサービスすることが好きか

飲食業は接客業です。最近はお店の店主が圧倒的に立場が上で、店側から指示された通りに食べなくてはならなかったり・・・みたいなお店もありますが、それは極端な例であり、それでもお客様から指示されているという非常にレアなケースです。

基本的にはお客様には最大限失礼の無いように接し、楽しかった、美味しかったと感じてもらった上でお店を後にしていただかなくてはなりません。

であれば、当然、人にサービスすることが好きであり、そもそも人と接することが好きである必要があります。お客様の立場で物事を考えられ、きちんとした対応ができることは必要不可欠なポイントとなります。

目的を持って飲食業界で経験を積んできたか

成功している飲食店のオーナーの多くは、飲食業界での経験がある方ばかりです。調理部門、又は接客やマネージメントなどいずれかの分野をきっちりと経験していきています。そもそも経験していないことをビジネスとして開業し専門性を提供していくのは難しいと考えるのが自然です。

飲食店経営は幅広い範囲をカバーしなければなりません。調理、衛生、仕入れ管理、仕入れ先開拓、コスト管理、接客、スタッフ管理、クレーム対応、新メニュー企画、メニュー表等印刷物の企画制作、販促プロモーション、経理などなど、これらのことが複合的に絡み合って日々の営業が継続していくビジネスです。美味しい料理を作って提供しているだけの単純な話ではありません。

想像もしていなかった課題に直面したりは当たり前のように起こります。それらをクリアーすれば、また新たな課題に直面する・・・この繰り返しです。

その際にどの程度効果的な対応策をひねり出せるかが飲食店経営者に求められるのです。上手く対応できなければネガティブなダメージを受けることとなり、それが耐え切れない状態になったところで閉店という事態に陥ります。

目的を持って他店で経験を積み、強い経営者にレベルアップしておくことは必須です。

「自分自身に適正があるかの確認」が何よりも重要

飲食業は「食」という身近なビジネスであるため簡単に上手くいくと考えがちですが、実は非常に大変です。基本的に立ち仕事ですので肉体労働ですし、営業時間以外にも仕込みや後片付け作業があり長時間労働になります。

接客業ですからコミュニケーション能力やサービス精神が当然必要とされる一方で、締めるところは確実に締めるしたたかさや堅実さも求められます。

商品は料理であり、どこかの工場で大量生産された画一性のあるものではないため、毎日、いや、オーダーごとに味のばらつきが出ないようにするなどの徹底した管理能力も必要です。

準備をスタートし様々な契約などをしてしまえば後戻りはできなくなります。経営者になるための適正も必要ですが、同時に飲食業特有の適正も求められるので、開業準備を始めてしまう前に、まずは自分自身の適性を厳しくチェックするところからスタートすべきです。