予約が増えるとこんなことが!
・メリットはたくさん
飲食店にとっての”予約客”は、メリットがたくさんある上客です。
予約客が増えれば、仕入れなどの予定も立てやすくなりますし、売上の予想やスタッフのシフト作りも楽になります。
予約をして利用してくれるということは、そのお客様は飲食店を気に入っているか、良い印象を持っていることは間違いありません。初めての方であっても、常連客になりやすいお客様といえます。
・注意すべきこと
メリットがたくさんの予約客ですが、デメリットもあります。
なかでも一番困るのが、予約のキャンセルや当日来店しないというパターンです。
特に団体客に当日キャンセルやすっぽかしをされると、店側の被害は甚大なものになりかねません。
大人数の団体客の場合には前金を貰って置くようにするのが一番の対策です。
キャンセルに関しては、予約時にしっかりと説明し○○以降は料金が発生する…といったリスクも説明をしておきましょう。特に初回の予約の場合には注意が必要です。
また、予約客は他のお客様に比べてワガママになりやすい傾向があります。出来ることと出来ないことをしっかりと確認しあって、お客様とのコミュニケーションをとる工夫をしましょう。
・コマーシャルはしっかりと!
予約を増やすためには、予約が出来ることそして予約の特典をわかりやすくコマーシャルする必要があります。
メニューの角に「予約可」と書くだけではたりません。大きなポップを作ってのコマーシャルや、メニューの一部に予約限定の特典やメニューを記載するなどして徹底的にコマーシャルをしましょう。
”予約しなければ食べられないメニュー”や”予約すれば確実にいい席に座れる”といった特別感を出すことで、予約したいと思わせるように工夫が必要です。
予約特典をつくる
予約客を増やすために一番わかりやすいのが予約特典です。魅力的な特典を付与することで、予約客を増やすことができます。
・早期予約で割引
とてもシンプルな方法ですが、早期予約割引は有効です。
予約をするということは、お客様にとってその日は、誕生日や記念日などの特別な日なのです。
早期予約割引を作ることで、早めに予約したい!という心理に働きかけることができます。
・予約限定メニューとサービス
予約をしてもらえるということは、仕入れなどの面で優遇することが可能になるということです。
予約客のみのメニューやサービスを作ることで、メリットをお客様に還元し双方にとって良い予約システムにすることができます。
ワインや日本酒の銘柄も、予約の場合はお客様の好みに合わせたものを準備するのも有効です。
・座席を優遇する
先ほども触れましたが、予約をするということは誕生日や記念日、もしくは特別な人との食事です。
お客様の要望に応えて、景色のよい窓側の席やくつろげるソファー席などを優先してあけておく配慮をしましょう。
ほんの少しの配慮で、また利用したいと思わせることができます。
店内にゆとりがあるようなら、予約専用の特別室などをつくってもよいでしょう。
・女性への配慮を忘れないこと
予約客の大半が夫婦やカップルです。女性への配慮として、エアコンの風対策の膝掛けなどはもちろんですが、メニューにも気を配りましょう。
大口を開けなければ食べられないようなものは、避けて食べやすくお洒落な料理を準備する気配りも重要です。
予約名簿とダイレクトメール
・予約時に必ず名簿をつくる
予約時の名簿にはふたつの意味があります。ひとつは、ダイレクトメールの送信のため、もうひとつは当日キャンセルやすっぽかし対策です。
予約時の名簿には、電話番号と住所、メールアドレスを記入してもらう項目を作成し、ダイレクトメールの発送をすることも記載しておきましょう。
・ダイレクトメールに記載する内容は?
予約名簿の顧客へのダイレクトメールには記載したい内容は以下のとおりです。
① 季節限定メニュー
② 予約特典
③ 新メニューや新しいサービス
④ 簡単なアンケート
季節限定メニューを告知することで再度の利用を促し、予約特典を案内することで”どうせ行くならまた予約しようかな”と思わせることができます。
また、新メニューや新サービスの案内も有効です。
最後に簡単なアンケートを取ることで、店側はお客様の意見を聞くことができますし、お客様は”店に意見を言える楽しみ”を覚えます。意見を言うことで親近感がわくこともありますから、アンケートは必ず作りましょう。
まとめ
予約客は、リピーターになりやすい重要な顧客です。デメリットは、予約名簿や前金で軽減することができます。
限定メニューや座席の優遇などの、いわゆるVIP対応でお客様が満足できる接客を心がけましょう。
予約は飲食店の人気のバロメーターでもあります。予約特典や予約限定メニューを店内のポップやチラシ、SNSなどで拡散してしっかりと周知させることも大切です。