飲食店を開業するにあたって、助成金や補助金を受け取れるケースがある。融資とは違って返済する必要のない助成金や補助金は飲食店開業の際には非常に役立つものとなる。少しでも開業にかかる費用を抑えるためにも欠かさずに申請しておきたい。
きちんと申請すれば100万円以上の助成金を受け取ることも珍しくはない。開業の際には必ず助成金についてチェックしておこう。地域によって活用できる助成金や補助金は変わってくる。自身の地域についての助成金や補助金について調べ、活用できるものに対しては必ず申請を行うといいだろう。
・創業補助金…創業した個人・法人に対して最大200万円の補助金が支払われる
・新規開業賃料補助制度…賃料の一部を負担する補助制度 自治体により異なる
・キャリアアップ助成金…半年以上雇用したアルバイトを正社員にすると50万円が支給される
・小規模事業者持続化補助金…小規模の事業者を対象とした補助金制度 50万円を限度に経費を支給
・軽減税率対策補助金…消費税軽減税率制度への対応が必要となる飲食店にレジ費用を負担する制度
上記の助成金・補助金は飲食店で申請することが可能なものの一部である。このほかにも様々な助成金や補助金があるが、自分に当てはまるものはどれかビジネス支援サイトなどでチェックしておこう。上記で紹介したもの以外にも、障害者や高齢者などを雇用した場合に貰える補助金など雇用に関係する補助金は多い。
開業の際に申請する必要があるものや、開業後に申請するものなど種類によっても申請時期も変わってくる。地域によって違うという点はもちろん、制度は年度によって頻繁に変わる。そのため都度確認をする必要があることも覚えておこう。中には申請期限が決まっており、期限までに申請しないと大きな損をしてしまうケースもある。
一部の助成金では申請の際にしっかりとした経営計画書が必要になることが多い。このような書類を用意するために税理士や社会労務士などに依頼をするケースも増えてきている。必要書類の作成が難しい場合や、開業の為の準備が忙しく申請が難しいという場合は各地域の税理士を探して依頼することを検討しよう。中には専門の資格を持っている人でないと作成できないような書類が必要なこともある。
国から受けられる助成金、自治体等が行っている補助金制度を賢く利用していくことは飲食店開業をよりスムーズに進めるためにも重要である。準備として行うことの1つとして忘れないように確認することを心がけよう。