ピッチャーとは、取っ手とそそぎ口が付いた水差しのこと。別名「ジャグ」ともいう。飲食店では顧客に一番最初に提供するお冷やお茶を入れるのに使われる。
居酒屋などお酒を提供する店舗では、ビールをピッチャーに入れて提供するケースもある。少・中・大といったサイズの上に、最も大きいサイズとして「ピッチャー」をメニューに入れている店も多い。
ビールに使用するピッチャーは一般的に1800mlから2000mlほどの容量がある。基本的には1800mlが基準となる。中サイズが400ml程度なので約5倍、大サイズは800ml程度なので2~3倍ほどの量が入ると言える。金額もそれに合わせて設定されることが多い。ビールに使われているピッチャーの多くは泡が断ちすぎないように「泡止め」が付いているケースもある。
忘年会や宴会が行われる飲食店の場合は、メニューにピッチャーサイズのビールを入れておくといいだろう。少人数の飲み会などで使われることはほとんどないが、宴会などではピッチャーで注文したいという顧客も多くなる。本来なら1人分ずつ注文したほうがより美味しいビールを味わうことができるが、大人数になりビールを飲む人・飲まない人が混同しているとピッチャーで注文してグラスに注ぎ分けたほうが便利だからである。もちろん、中には1人でピッチャーサイズのビールを注文したいという顧客もいるだろう。店舗に来る顧客の層によってはピッチャーでのビール提供を取り入れることを検討してみよう。
その他にもピッチャーにはジュースピッチャー・コーヒーピッチャーなど入れる飲み物によって種類がある。ビールを入れるものはビールピッチャー、水を入れるものはウォーターピッチャーという。それぞれ入れる飲み物によって微妙に形や機能が違っているケースもあるので、用途に応じて用意するべきである。
ガラス製・プラスチック製・陶器製・アクリル製・ステンレス製など素材も様々。保冷・保温に優れたピッチャーならより良い状態でドリンクを提供できる。
特に各テーブルにお冷やお茶のピッチャーを設置している場合は、保冷性のあるものを選ぶといいだろう。保冷性があるものは少し値段が高くなる。しかし顧客にとってはより良い状態のお冷がいつでも飲めるのでサービスの質を上げたいなら取り入れてみよう。保冷性が無くても、結露ができにくいようにできているものもある。飲食店向けの業務用アイテムを販売しているお店ではまとめ買いができるケースも多いのでチェックしておこう。