クロージング（Closing）とは、法律や最終契約書に基づいてM&Aを完了させることを意味します。
双方が契約書に署名して互いに内容を確認し、最終契約に基づいて、経営権の移転や買収対価の支払いが完了したところでクロージングとなります。
M&Aがクロージングするまでの流れ
１，基本合意書を交わす
２．デューデリジェンスの実施
初期調査よりさらに詳しい調査をする
３，最終条件交渉
調査に基づいて最終的な交渉を行う
４．最終合意書を交わす
契約書に双方が調印して、M&Aが成立
５．クロージング
契約書に基づいて引き渡しや精算が行われる
基本合意書を交わすと、買い手側は、売り手側に対し詳細なデューデリジェンス（企業調査）を行います。デューデリジェンスの結果が出たら、得られた情報に基づいてM&Aが可能かどうかを判断し、やはり買収したいとなれば、最終条件の交渉に入ります。
最終交渉が合意に至ると、最終合意書の締結を行います。
そして、最終契約の内容に基づき、会社の引き渡しや買収対価の支払いを完了させます。
クロージングの手続きは、「株式譲渡」「事業譲渡」「合併、会社分割、株式交換、株式移転」「第三者割当増資」などM&Aの方法によって流れが異なります。
多くの場合、クロージングに必要な条件を満たすための時間が必要なため、契約締結から約1ヶ月程度経過した後に手続きが行われますが、M&Aの方法によっては契約日と同時に完了することもあります。