データルームとは、M&Aのデューデリジェンスを実施するために必要な関連資料を集めた部屋のことを指します。
デューデリジェンス(Due Diligence)とは、買い手側にとって、M&Aが可能かどうか、相手企業にどれだけ価値があるのかどうかを判断するため詳細な調査のことをいいます。
M&Aのデューデリジェンスでは主に、法務・財務・ビジネス・税務・人事・IT・環境など多方面にわたって調査をします。
そのため、契約書や財務諸表等の大量の資料や書類が必要となります。これらの資料は関係者間で開示し情報共有できるように1か所に集められます。
そのための部屋がデータルームとなります。
通常は該当企業の会議室や、外部の会議室をレンタルします。企業同士の機密情報となりますので、入室は関係者のみに限定されます。
データルームを物理的な部屋では無く、クラウドなどの仮想空間に設置されたものをバーチャルデータルームといいます。
Virtual Data room の頭文字をとって、VDRとも呼ばれています。大量の紙文書を電子化し、安全に共有するためのシステムです。
書類の閲覧等の基本的機能はクラウドストレージやファイル共有サービスでも同じことが行えますが、バーチャルデータルームでは特に機密情報を扱う性格上、情報漏えいを防ぐための万全のセキュリティ体制が敷かれています。
バーチャルデータルームは、ネット環境があれば閲覧可能であり、ユーザーごとに細かいアクセス権設定と閲覧履歴を管理することができることがメリットといえます。
最近では、バーチャルデータルームの方が一般的です。