ファンドとは

M&Aにおいてのファンドとは、機関投資家や富裕層などから集めた資金で企業の株式を取得し、企業の経営に深く関与して企業価値を高めたあとに、上場や第三者への転売を通じて投資利益を得ることを目的とする投資ファンドを指す場合が多いです。


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ファンドとは、英語由来の言葉で「基金」や「資金」といった意味の言葉になりますが、一般的には、「投資を目的として集められた資金」や「集められた資金を運用する仕組み、運用を目的とする専門組織」のことを意味していることが多いです。

ファンドは大きく「公募ファンド」と「私募ファンド」の2種類に分かれており、それぞれに特徴があります。
公募ファンドとは、広く一般の投資家に販売されているもので、金融機関の窓口やネット証券などを通じて、誰でも手軽に投資できるファンドとなっています。代表的なものとしては、投資信託が挙げられます。
私募ファンドとは、大口投資家やプロの投資家等の限られた人を募集対象として販売されるファンドです。代表的なものとしては、ヘッジファンドやプライベート・エクイティ・ファンドが挙げられます。

M&Aにおいてのファンドとは、機関投資家や富裕層などから集めた資金で企業の株式を取得し、企業の経営に深く関与して企業価値を高めたあとに、上場や第三者への転売を通じて投資利益を得ることを目的とする投資ファンドを指す場合が多いです。ファンドによる企業買収の目的は、最終的な売却益にあり、一般的な企業による買収とは事情が異なります。こうした投資ファンドは、近年、事業承継やM&Aで登場する機会が増えています。

投資ファンドには、投資対象別にさまざまな種類がありますが、代表的なものは「バイアウトファンド」「再生ファンド」「ベンチャーキャピタル」「MBOファンド」などになります。