MEBOとは、Management and Employee Buyout（マネジメント アンド エンプロイー バイアウト）の略で、会社の経営陣と従業員が一緒になって資金を出し合い、自社の株式を取得するM&Aの手法です。
経営陣が自社を買収する「MBO」と、従業員のみで買収する「EBO」のハイブリッドとも言える手法となっています。
なお、経営陣と従業員の資金力のみでは買収できない場合には、投資ファンドやベンチャーキャピタル、金融機関などの支援を受けて行う場合もあります。
一般的にMEBOは、親会社からの独立や事業承継目的で実施されます。
MEBOは従業員も一緒になって株式を買い取り、株主になることに特殊性があります。
経営者だけではなく、社員も株主になり「自分たちの会社」という意識を高めることでやる気を引き出し、会社の業績を上げる効果があると言われています。
日本でのMEBOの成功事例としては、2007年に親会社である日本電子株式会社から独立した「株式会社 日本レーザー」が挙げられます。
まず、受け皿会社であるJLCホールディングス株式会社（JLCHD）を設立し、出資比率を日本電子14.9％、役員持株会53.1％、社員持株会32.0％とした上で、日本レーザーがJLCホールディングス株式会社の100%子会社となりました。