株式譲渡とは

株式譲渡とは、売り手側企業の既存株主がその保有株式を買い手側に譲渡し、買い手企業はその対価として現金を支払うという手法です。 株式譲渡には株を全部ではなく一部のみ売却する方法も含みますが、中小企業で買い手側に経営権を譲り渡すM&Aの場合には、株式を全て売却する方法が取られます。株式譲渡はM&Aの手法として最も基本的なもので、中小企業のM&Aでは最も一般的に使われている方法です。


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株式譲渡とは、売り手側企業の既存株主がその保有株式を買い手側に譲渡し、買い手企業はその対価として現金を支払うという手法です。
株式譲渡には株を全部ではなく一部のみ売却する方法も含みますが、中小企業で買い手側に経営権を譲り渡すM&Aの場合には、株式を全て売却する方法が取られます。株式譲渡はM&Aの手法として最も基本的なもので、中小企業のM&Aでは最も一般的に使われている方法です。

中小企業のM&Aでは、株式譲渡の他にも事業譲渡と言う手法がよく用いられます。
事業譲渡とは、事業の一部または全部を買い手側売却する方法です。事業譲渡では、承継する資産を個別に選択出来るのですが、株式譲渡は事業はもちろん、決算書上では認識できない簿外債務も含め、会社のすべての財産を買い手側に承継することになります。
そのため、買い手側にとっては、事前のデューデリジェンスが非常に重要となります。

中小企業のM&Aで株式譲渡が多く活用される理由には、複雑な手続きがなく、現金化が早いことが挙げられます。
また、課税される税金の計算も、他のM&Aの手法と比べると、比較的かんたんでわかりやすいという点も、活用しやすい理由の1つです。

株式譲渡による会社売却には、譲渡による売却益の確保、後継者問題の解決、シナジー効果による事業の存続と更なる発展、などのさまざまなメリットがあります。
昨今では中小企業の後継者不在率が65%以上にも及ぶことから、後継者問題に悩む多くの中小企業よる第三者への事業承継として、株式譲渡によるM&Aを選択するケースが増加しています。