ストラクチャー(structure)は、構造、機構、組織、体制、建物、建造物 などと訳されますが、M&Aにおいては、M&Aを実行する際の手順、手法を意味します。
M&Aの「手法」という点では「スキーム」という言葉も使われます。スキーム(Scheme)は、「枠組みを伴った計画」や「計画を伴う枠組み」という意味を持った言葉で、ビジネスシーンでは「やり方」や「仕組み」といった意味合いで使われていますが、M&A用語として使う場合には、一般的にM&Aの具体的な手法や資金調達の方法を意味しています。
代表的なM&Aの手法としては、「株式取得(発行済株式・第三者割当増資)」「株式交換」「株式移転」「事業譲渡」「会社分割」「合併」があります。
M&Aで達成したい目的を踏まえた上で、特に、会計・税務・法務上のポイントを押さえて、各ストラクチャーを比較検討する事が重要です。各ストラクチャーにはそれぞれ固有の特性があり、メリット・デメリットが存在します。こうした各取引形態のメリット・デメリットを把握し、買い手や売り手の立場やM&A実施時の状況など、さまざまな角度から最適な取引形態を構築していく必要があります。