飲食店がサイクリストやサーファーを常連にするポイント

飲食店がサイクリストやサーファーを常連にするポイント

一度常連になってくれると、売上に大きく貢献してくれるサイクリストやサーファーの心を掴むには、ちょっとした工夫をすることが重要です。 大人数の常連客を獲得できるチャンスにもなりますので、ニーズのある立地であれば検討の余地がありそうです。


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サイクリストやサーファーを常連にするメリットは?

・大人数で来店することが多い

たいていの場合、サイクリストやサーファーは少なくても2~3人、多いときは10人以上の団体で来店します。

特に、サイクリストは複数人のチームでサイクリングをしている方達が多いので、一度の来店人数が増える傾向があります。

・口コミで宣伝してくれる

サイクリストやサーファーは、同じ趣味を持つ仲間のつながりがあります。”居心地のよい店”だと思ってくれれば、SNSやブログなどで趣味仲間に積極的に宣伝をしくれます。

元来、行動的な方たちなので、割とすぐに宣伝の効果を感じられるという特徴もあります。

・繰り返し来店する

スポーツをした後の汗をかいた状態や濡れたままでも入りやすい店はそう多くありません。
一度、”お気に入り”になると、短い周期で何度も繰り返し来店してくれるようになります。

・たくさん食べる

身体を動かす方たちですから、とにかくよく食べます。
あるサイクリストの女性は、「自転車に乗っている日は普段の倍の量の食事をする」そうです。たくさん食べてくれると、当然、客単価が上がり店の売上に貢献してくれます。

・比較的常識的な人が多い

飲食店経営をしていると、残念なことですが非常識なお客様もいらっしゃいます。どこで注意するのか…など難しい判断を迫られる局面もありますが、サイクリストやサーファーの方たちは集団行動になれているので、非常識な方の割合がかなり低くなります。

ある自転車のチームはおつりがでないようにあらかじめ小銭を用意してから、順番にレジに並んで会計をし、食べた後は食器をまとめてからお帰りになります。

大人数での来店は、慣れないスタッフがいたり店が手狭だったりすると、一長一短な側面もあります。ですが、常識的な集団なら店側にとってはメリットのほうが大きくなります。

・長居することが少ない

飲食店場合、店の回転率も気になるところです。
サイクリストやサーファーの方たちは、基本的にあまり長居はしません。というのも、身体を動かしている最中ですから、身体が冷えることを嫌がるのです。

食べて少し身体を休めたらすぐに退店する方がほとんどですので、回転率がよくなる傾向があります。

サイクリストの場合

・自転車スタンド

サイクリストの方たちが乗っている本格的な自転車には、スタンドがついていません。
専用のスタンドがなければ、何十万円もする高価な自転車を壁等に立てかけることになってしまいます。

サイクリスト御用達のお店には、自転車専用の自転車スタンドが設置されています。自転車スタンドは、何台もかけられる大きなものでも数万円程度で販売されています。移動式で、閉店後は店の中にしまうことができるので、サイクリストをターゲットにするなら用意しておきましょう。

・甘いもののサービス

サイクリストの方は、自転車で1日あたり数十キロから数百キロの距離を走ります。基本的には、その途中のエネルギー補給で来店されることになります。
ですので、飴玉やチョコレートのような、一口で食べられる甘いものを会計時にサービスすると喜ばれます。

サーファーの場合

・身体を温めるメニュー

サーファーは、海に入りますので夏でも身体が冷えているので、温かいものを所望する事があります。ですので、身体をあたためる暖かいドリンクやスープなどのメニューを、夏でも置いておきましょう。

・濡れていても入りやすい床材

海から上がったばかりだと、髪や身体が少し濡れていることがあります。床材やフロアマットは、濡れても問題ないものをセレクトして入りやすくしておきましょう。

どちらにも当てはまるポイントも

・スポーツドリンクと塩分チャージの飴などを常備する

サイクリストもサーファーも、かなり激しく身体を動かすスポーツです。特に夏は、多量の汗をかいたことでミネラル不足になっている方もいらっしゃいます。

スポーツドリンクや塩分チャージの飴などは常備しておくことをおすすめします。

・お冷やはセルフのほうが喜ばれる

店内にお冷やをサービスする場合は、「セルフサービスのほうが遠慮せずにたくさん飲める」という方が多いようです。
お冷やのために、なんどもスタッフに声をかけるのが面倒だったり気が引けたりするという方もいらっしゃいます。
セルフサービスで飲めるお冷やを、大量に用意しておきましょう。

・店内に専門誌や観光誌を置く

サイクリストやサーファー向けの専門誌や、店舗周辺の観光スポットを紹介する専門誌を置くと喜ばれます。

「あのお店にいけば雑誌を読みながら栄養補給もできる」となると、サイクリングのコースにわざわざ入れてくれたり、サーフィンの帰りに必ずよるスポットとしてルーティーンに入れてくれたりします。

専門性の高い趣味だからこそ、ツボをしっかりと抑えることで繰り返し来店してくれる常備客になってくれます。

・コミュニケーションの場としての演出

同じ趣味を持つ人同士の交流の場になりやすいように、チームのステッカーを店内に掲示するスペースを設けたり、店内にコメントを残せる場所(ノートや掲示スペース)を作ったりすると集客の面で効果的です。

まとめ

一度常連になってくれると、売上に大きく貢献してくれるサイクリストやサーファーの心を掴むには、ちょっとした工夫をすることが重要です。
大人数の常連客を獲得できるチャンスにもなりますので、ニーズのある立地であれば検討の余地がありそうです。