飲食店の内装のポイントとは

飲食店の内装のポイントとは

飲食店の内装には、色や照明、そして店の雰囲気などいくつかのポイントがあります。 集客やリピーターの獲得にも繋がる重要な要素となる内装のちょっとしたポイントをご紹介します。


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飲食店の内装のポイントとは

飲食店の内装は、その店内で食事をする方達の時間を演出する大切な要素です。

飲食店の内装を考えるとき、多くの人は自分のお気に入りのレストランやカフェを真似たり、有名店の配色やアレンジを参考にしたりします。

ですが、内装を決めるときや家具を揃えるときに、しっかりとしたイメージがないとまとまりのない印象になってしまいます。

だからといって、完全によその飲食店のコピーになってしまうのも問題がありますよね。

飲食店の内装には、色や照明、そして店の雰囲気などいくつかのポイントがあります。
集客やリピーターの獲得にも繋がる重要な要素となる内装のちょっとしたポイントをご紹介します。

カラーリングのポイント

飲食店の内装を作る時に、視覚的効果を上手く利用することを考えてみましょう。

・視覚的効果を考える

産業教育機器システム便覧によると、人の知覚の割合は視覚器官が83%ということです。
つまり、人間が情報収集する五感の中で8割以上の情報を、視覚的な情報に頼っているということです。

そしてその視覚情報の中のひとつが”色”です。飲食店の内装を決めるときにも、色使いに少し気を遣うと様々な効果が期待できます。

・寒色系の視覚的効果

青や緑などの寒色系の色は食欲を減退させる色と言われています。ダイエットをする為に、わざと食事に青の食紅を入れたという実話もあるほど、食欲と色の関係は深いのです。

ですので、テーブルやテーブルクロス、食器、店舗の壁などの”食事中に目につきやすい場所”には、寒色系の色を多く使うのは避けたほうがいいでしょう。

寒色系の色は、清潔感をイメージする色でもあるので過度に以上に避ける必要はありませんが、店舗全体のカラーが寒色系中心にならないように気を付けましょう。特に、料理の近くには、寒色系の色が入らないように注意しておきたいものです。

・暖色系の視覚的効果

一方で、赤や黄色、オレンジ、ピンクなどの暖色系の色は料理を美味しそうに見せ、食欲を増進させる効果があります。

ですので、テーブルクロスや店舗の壁などの、食事中に目に入りやすい場所…特に料理の近くになるエリアには、暖色系の色をアクセントとして使うのがオススメです。

少し思い出してみてください、大手外食チェーン店の看板やイメージカラーは暖色系が多いと思いませんか?これは偶然ではなく、視覚的効果を考えた結果だと見ることもできます。

食欲を増進させる色を上手く内装に取り入れることで、売上のアップも期待できるかもしれません。

殺風景にならないように

清潔感が必須の飲食店ですが、清潔感を求めすぎるあまりに殺風景になると寂しい印象になってしまいます。

・季節感を意識した演出

外食は、普段とは違う空間で家では食べられないものを食べるという”特別な場所と時間”です。
清潔感を保ちつつ、温かみのある適度な装飾をすることで特別感を演出することも大切です。

たとえば、年末ならクリスマスツリーやリース、春なら桜のモチーフなど季節感を取り入れたタペストリーや飾りを使って、殺風景にならないように心がけましょう。

・生活感は排除する

客席から見える位置に生活感のあるものを置かないように気を付ける必要があります。
生活感のある、ラップや洗剤、メモ紙などは客席から見えないところに仕舞いましょう。

どんな顧客をターゲットにしているか

どんな顧客を多く呼びたいかを考えると、その店舗に最適な内装の答えが出てきます。

・カップルや夫婦をターゲットにする場合

たとえば、カップルや夫婦、女性をメインターゲットにしている場合は店の雰囲気はポップで明るいものが良いでしょうし、大人の男女をターゲットにしているのであれば暗めの照明とダークな内装で大人の雰囲気を演出すると良いでしょう。

おしゃれな雰囲気にすると、当然おしゃれな人が集まります。おしゃれなお店に上下ジャージ姿で現れる猛者はそうはいません。つまり、内装が作る店の雰囲気で店側がある程度、来店する脚層を限定する事ができるわけです。

・サイクリストやツーリング、サーファー等がターゲットの場合

もし、郊外の店舗でサイクリストやツーリング、サーファーや登山家などをターゲットにしたい時はあまりおしゃれな内装にしないことも大切です。
上記のような方達の多くが「雨に濡れていたり、汗をかいたりしていると、おしゃれなお店には入りづくなるので困っている」といいます。

あえておしゃれ過ぎない、フランクな内装にすることで、スポーツ中や外仕事中の顧客に門戸を開く事もできます。当然、身体を動かしている方達はよく食べますし、長居することが少ないので売り上げも回転率も上がるというメリットもあります。

内装を決めるときには、自分の好みやイメージだけでなく”どんな人たちに来て欲しいか”を考えて、”その人たちが入りやすい”内装にすることを考えましょう。