メインターゲットが女性の場合にはかなり有効!
飲食店のメインターゲットが、女性や小さなお子さん連れのお母さんという場合、メニューや店内の雰囲気だけでなくこだわりたいのが、お手洗いや化粧室などの細かい気配りです。
ほんの少しの気配りが、女性の心を掴むきっかけになったり、「どこにいこうか」と迷ったときの最後の一押しになったりします。
お手洗いの工夫
女性はお手洗いが綺麗かどうかや、気配りがあるかをかなり重要視します。女性に喜ばれるポイントをご紹介します。
・芳香剤or消臭剤
芳香剤や消臭剤は必須アイテムです。飲食店のお手洗いであれば、ほのかに香る微香タイプのものがオススメです。というのも、香りが強すぎる物は料理の邪魔になる可能性があるからです。
デザインもおしゃれなものがたくさん販売されていますので、香りだけでなく見た目にも気を遣いましょう。
・照明
お手洗いの照明は、女性の肌がきれいに見える電球色がオススメです。お手洗いには必ず鏡があります。その鏡に写った顔が綺麗に見える方が好ましいといえます。
そして、お手洗いで簡単な化粧直しをすることもありますので、顔にしっかりと光が当たるように照明の角度や明るさを工夫しましょう。
・色合い
照明の項目でもふれましたが、色合いは大切です。清潔感を出すのであればブルーやグリーン系、可愛らしさを出すのであればピンク系で小物類やタペストリーなどの色を統一しましょう。
・小物や花を飾る
もし、お手洗いに小物を置くスペースがあるようでしたら、季節感を出した小物類を飾ってみてください。
クリスマスや桜など、シーズン物の置物や雑貨を飾るだけでほっとするスペースにすることができます。また、小さくても良いので花を飾るのも有効です。
・ハンドソープ
消耗品なので、コストが気にかかるところではありますがハンドソープにはこだわりたいところです。
高級品である必要はありませんが、泡で出るタイプのものや香りがよいもの、肌に優しいものなどをセレクトしましょう。
・ゴミ箱
お手洗いには必ずゴミ箱を置いておきましょう。管理に手がかかるという理由で、ゴミ箱は置かないという飲食店もありますが、小さくて良いので必ずゴミ箱はおいてください。
というのも、お手洗いでは小さなゴミがよく出るもの…そのゴミをポケットにいれたまま席に戻るのと、ちゃんとゴミ箱があるのとでは印象が大きく異なるからです。そして、お客様はマナーのよい方ばかりではありません。
ゴミ箱がなければ、そのまま散らかして帰る方も中にはいらっしゃいます。すぐにスタッフが気づけばよいのですが、なかなかそうもいきません。ゴミ箱がある方が、お手洗いをきれいに保つことができるのです。
・踏み台があると便利
小さなお子様が利用することを考えて、踏み台を用意しておきましょう。
踏み台があれば、お手洗いで子供を抱えて手を洗わせなくてもよくなります。せっかくの外食ですから、手間のかかることが出来るだけ少ない方がよりいい印象を残すことができます。
化粧室の工夫
化粧室がある飲食店の場合、化粧室の備品にも工夫をしてみましょう。
・これは置いておきたい!
①ティッシュペーパー
化粧直しの時に、あるとうれしいもののひとつがティッシュペーパーです。理想をいえば、少し高級な柔らかいものがベストですが普通のものでも構いません。
化粧室のティッシュペーパーは切らさないように注意しましょう。
②コットンや綿棒、つまようじを置きましょう。
コットンや綿棒もあるとうれしいアイテムです。そして忘れがちですが、つまようじも必須です。
なかなか人前でつまようじは使いにくいもの…化粧室にそっとおいてあると人目を気にする必要がありません。
・明るさ
お手洗いと同様、明るさは大切なポイントです。特に化粧室の場合は、できるなら自然光が入るのが理想的ではあります。
自然光が入らない設計であれば、光の強さは眩しすぎず暗すぎない500から700ルクスを目安にしましょう。そして、直接目に光が入らない角度になるように、光と人が立つ位置関係をチェックすることも忘れないようにしたいものです。
その他の心配り
・生理用ナプキンを準備しておく
女性への心配りで喜ばれるのが、生理用ナプキンです。お手洗いに生理用ナプキンの用意がある旨の貼り紙をしておきましょう。
常備してしまうと、必要がないのに持って帰ってしまう方もいらっしゃるので貼り紙がベストです。
・口臭予防のガム
焼肉店などではよく見かける、口臭予防の為のガムや飴もレジに置いておきましょう。特に、デート中に来店してくれたと思われるような女性には、スタッフの方から「ひとついかがですか?」と声をかけて差し上げると印象がよくなります。
まとめ
お手洗いや化粧室にちょっとした気配りをすることで、女性の集客につながります。ひとつひとつは小さなことですが、その小さな積み重ねが人の心を掴むきっかけになります。
客席に気を取られがちになりますが、お手洗いや化粧室も大切な要素です。いろんな人の意見を取り入れて、居心地のよい空間にするようにしたいものです。