飲食店の騒音ってどんなもの?
・人の話し声
お客様が駐車場や店の入り口、テラス席で会話をする時の話し声も状況によっては騒音となります。
また、同じようにスタッフの話し声も騒音となるケースがあります。特に厨房などでは大きな声でコミュニケーションを取ることも少なくありません。
飲食店側からすれば、普通のことでも近隣の住民や店舗の方からすれば騒音だと捉えられることもあります。
・車やバイクのエンジン音
お客様が乗ってきた、車やバイクのエンジン音も騒音になることがあります。慣れている人間にとってはただのエンジン音…あるいはいいエンジン音かもしれません。ですが、そうではない人にとってはかなり大きな音になります。
駐車場や入り口付近でのエンジンを空ぶかしなどはご遠慮いただくようお客様にお願いをしましょう。
・BGMも時には
飲食店の種類によっては、大きな音でBGMを流すこともあります。
店内の雰囲気を作るためにかかせないBGMですが、外に音が漏れてしまうと第三者からすれば立派な騒音になります。
特に重低音が響くような音楽をBGMに使用する場合は注意が必要です。
・厨房の音にも気をつけましょう
近隣に民家がある場合は特に注意が必要なのが、厨房の音です。
鍋やフライパンの金属音や、水音、キッチンタイマーの音、フライヤーの音など厨房は音であふれています。
これらの音は、生活音の延長ではありますが毎日続くとかなりのストレスなることもあります。厨房の向きなどに注意して、民家まで聞こえてしまいそうなら窓を閉めることや防音の工夫が必要かもしれません。
まずは出す側にならないために
・立地をよく考える
住宅地などの静かな場所に位置する飲食店の場合は、音には細心の注意が必要です。
決して悪気がなくても、スタッフの話し声やボイラーの音などが騒音になることがあります。
・騒音の具体的な基準は?
もともと静かな場所と、幹線道路沿いなどの音がある場所では基準は異なると考えるべきではあります。
ですが、一般的に55デシベルを越えると”会話するのに注意が必要”60デシベルを越えると”かなりうるさい”と言われています。
気づかないうちに騒音を出していないかを判断する基準になりますので、騒音計を使って飲食店の周りを回ってみるのをオススメします。
・防音につとめる
飲食店の種類によっては、音が大きくなることもあります。
騒音と言われないように、窓を閉めたり場合によっては防音性のある扉やガラスを導入することも検討しましょう。
壁やガラスを交換するのはコスト的にも厳しいですし、そもそも賃貸の場合は不可能です。そのようなときには、観葉植物や樹木などを置いて簡易防音壁を造るのもオススメです。
本格的な防音設備のようにはいきませんが、テラス席や厨房の外側に背の高い木を植えたり鉢植えを置いたりするだけでも、ある程度は音を遮断する事ができます。
・やむを得ない時には必ず前もって挨拶をする
工事などで大きな音が出すことが、やむを得ない場合もあります。
このような場合には、近隣の住民や店舗などには先にしっかりと説明をするようにしましょう。
また、朝早くや夜遅くまで音をさせないように気配りも忘れないようにしたいものです。
・お客様へもお願いする
人の話し声や車のエンジン音も、騒音になることがあります。音の大きさは大したことがなくても、毎日聞こえてくる話し声やエンジンがストレスになるケースもあります。
ましてや、アルコールを提供する飲食店であればお酒の入ったお客様が駐車場で大声で話をしたり陽気になって騒いだりすることも考えられます。
貼り紙や看板などを作成して、大きな声やエンジンをふかす行為などはご遠慮いただくようお願いをしましょう。
それでも上記のような行為があった場合は、すぐに注意するようにスタッフが気を配ることも忘れないようにしたいものです。
騒音を出されるのも避けたい
・近隣の方とは普段からコミュニケーションをしっかりと
近隣から過度な騒音を出されてしまうと、来店しているお客様に迷惑がかかりますし飲食店のイメージや雰囲気も悪くなってしまいます。
そうならないようにするためにも、近隣の住民や店舗とは普段から良好な関係を築いておくことが大切です。
コミュニケーションをしっかりと取っておけば、お互いに迷惑をかけないように気遣いをしあうことができます。
・要望は正確に伝える
工事などで、騒音が避けられないときはこちらの要望は正確に伝えるようにしましょう。
時間帯や音の大きさなどで”これ以上は困る”という点を伝えておくだけで、お互いのリスクとストレスを減らすことができます。
まとめ
騒音音問題と飲食店の経営とは、一見あまり関係がなさそうではありますが、実は切っても切れない問題です。
また、こちらが騒音を出してしまうと相手も「向こうもうるさいから構わない」とお互いに騒音を出し合うような状況に陥る可能性もあります。
まずは、自分だったらどうかをしっかり考えて騒音を出さないようにしましょう。