売上が低迷すると当然ですが売上回復のためにあらゆる工夫をすることになります。ですが、やり方を間違えると逆効果になることもあります。
どうすれば、効率的に売上回復を期待できるのでしょうか。そして、売上回復に逆効果となることとはどんなものでしょうか。
売上回復の効果があること~すぐに実行できるもの
売上回復の為にできることはたくさんあります。ですが、費用や時間などをかけずにかけずすぐにでも実行可能なことをまとめておきましょう。
SNSに”映える”写真をアップする
SNSやブログをはじめとするインターネットの宣伝効果は計りしれません。
今、SNSやブログを使っていないのならすぐに取り入れることをおすすめします。特にオススメなのはInstagramです。Instagramにいわゆる ”インスタ映え” する料理やドリンクの写真を上げると売上回復が見込めます。
あるカフェで、Instagramにラテアートとスイーツの写真をアップしたことろ1ヶ月程度で「インスタを見てきました」という若い女性客が増えたという事例もあります。
もし、今すでにSNSを使っているのなら、複数のSNSアカウントを作っても良いかもしれません。
ポイントカードを導入する
ポイントカードとポイントカードによる割引や特典を導入していないのなら、導入を検討してみましょう。
ポイントカードには「また来たい」と思わせる効果や、お客様のお財布の中で店舗のことを「思いださせる効果」もあります。
お得な特典をつけることでリピート率アップにも繋がりますので、ゆるやかではありますが売上回復効果が見込めます。
美容室などにチラシをおかせてもらう
美容室や雑貨屋、書店などの競合しない店舗にお願いしてチラシなどを置かせてもらいましょう。
競合しない業種であれば、持ちつ持たれつの精神で相乗効果を見込めます。
売上回復に効果が見込めるもの~準備や資金が必要なこと
店内、店外の改装
店内の内装や家具類の改装はそれだけで飲食店の飲食店や雰囲気をがらりと変えることになりますから、売上回復効果が見込めます。
雰囲気が変わればいままでとは違う客層のお客様も増えますし、足が遠のいていたリピーターさんに「また行ってみようかな」と思わせるきっかけにもなります。
メニュー表や店内のポップのリニューアル
メニューやポップのリニューアルも売上回復効果が見込めます。
メニュー表のデザイン変更やポップを作り直す為には、ある程度の時間とコストがかかりますので、慌てる必要はありません。
特に開店してから何年も経っていて、メニュー表やポップが古くなっている場合には有効です。
看板の色や角度、照明を見直す
飲食店の看板の色や照明をもう一度確認してみましょう。
必要以上に明るかったり、青白い色になっていませんか?もしくは暗くなって看板の文字が読めなくなっていませんか?
どちらの場合も、照明の見直しをすることで夕暮れ以降の時間帯の売上が回復する効果が見込めます。
売上回復に効果が見込めないこと
定休日を減らす
売上回復を狙って、定休日を減らしてもその分、人件費や光熱費などがかかりますから売上回復は軽微なものです。
定休日に来店する顧客を逃さないという効果はありますが、たまたま定休日に当たっても飲食店に魅力があれば、お客様は必ずまた来店してくれます。
定休日を減らすより、魅力がある飲食店作りを目指しましょう。
売上回復に逆効果なこと
安易な割引や値下げ
売上回復をしたいからと、安易な割引や値下げは逆効果です。
例え期間限定でも、値下げされるとお客様は「安い値段に慣れて」しまいます。そして「今までの価格は高かった」と思わせてしまうのです。
確かに割引や値下げをすれば、一時的に来客数は伸びるかもしれません。ですが、安い価格に引かれて来店するお客様の大半は例えば割引期間が終了したらどうでしょうか。値引きにつられて来店したお客様は基本的には ”元の価格に戻ったら来ない” と考えておきましょう。
価格は飲食店が提供する料理やサービスの価値とイコールになります。価格を下げるより料理の質やサービスの質の向上に努める方が効果的です。
過度なメディアへの露出
テレビやラジオ、雑誌の取材は、確かに客足がのびるきっかけになります。ですが、多くの場合それは一時的なものに過ぎません。また、客層の低下や混雑などでトラブルを招くこともあります。
そして、「テレビに出ていたから混んでるかも」と避けるお客様も出てきます。
「そんなに立て続けに取材が来るわけない!」と思われるかもしれませんが、テレビやラジオの場合は、ひとつの情報番組で取り上げられると同じ局の他の情報番組や違う放送局からも取材依頼が来ることがよくあります。
また、テレビを利用して集客をしようと飲食店側から取材依頼をすることも考えられます。
飲食店経営者が思ったような編集や演出をしてもらえないことも多々ありますので、メディアへの露出は控え目にして自分で情報発信できるSNSなどを活用することをオススメします。
まとめ
売上回復のためには、まずSNSなどでの情報発信や改装などの目新しさが直接的に売上回復につながります。
売上回復を考える時は「早くなんとかしたい」と思うあまりに新メニューを追加したり割引や値引きをしたりしたくなるものです。もちろん、すべてのケースで新メニューや値引きがNGという訳ではありません。これらの対応で起こりえるデメリットをしっかりと理解しておきましょう。