飲食店では店のジャンルを変更することを「業態変更」または「業態転換」という。例えば、すし屋から居酒屋へ・カフェからバーへといったように、店のジャンルを変えることを業態変更と言う。業態変更は主に売り上げが下がっている際に、その状況を打破するために行う。また、さらに売り上げが上がるようステップアップするために行うケースもある。
流行の移り変わりが早いラーメン店などは、ラーメンの種類や店の名前を変更する業態変更を行うといったケースも多い。
業績不振のために業態変更をする場合は、よく考えなければさらなる業績不振に陥りかねないためしっかりとシミュレーションをしていかなければならない。例えば立地などが原因であまり売り上げが上がらない場合は、店のジャンルを変えたとしてもあまり効果は得られないだろう。業態変更を検討する前にサービスの向上やメニュー展開を広げるといった工夫をする必要があるケースもある。
店のジャンルとユーザーのニーズが合っていないという場合は、ニーズに合うジャンルに業態変更すれば売り上げがアップし、経営が軌道に乗るということもある。実際に業態変更して大幅に売り上げがアップしたという飲食店も多い。業態変更を行うべきかどうかは自己判断が難しいため外食産業専門のコンサルタントに相談してみるのもいいだろう。依頼することはもちろん、自分でも競合店をチェックするといった調査を行うことも大切である。
既に成功しているジャンルから別ジャンルへと変更する際も、しっかりと考えて変更を行わなければ、これまで訪れていた顧客を逃してしまうことになるケースもある。この場合もコンサルタントに相談するなど第三者の声を聞くことが大切となってくる。インターネットで相談を受け付けているコンサルタント業者などもあるので利用してみよう。
業態変更を行うにあたっては、新たな設備の設置や内装の変更などにかかる費用が必要となるケースがある。また、場合によっては手続きや申請が必要となることも。変更するジャンルの飲食店で必要となる手続きの種類についても調べておこう。
申請手続きやが必要で場合であっても業態変更を行うことは容易ではない。しっかり考えて具体的な計画を立て、変更することでどのように業績アップが期待できるか、何が必要かなどを「計画書」に書き止めておくといいだろう。きちんと準備をしてシミュレーションを行ってから業態変更をすることを心がけよう。