パティシエとは洋菓子職人のこと。男性の洋菓子職人をパティシエ・女性の洋菓子職人をパティシエールというが、一般的には男女問わず「パティシエ」と呼ぶことが多い。
洋菓子専門店はもちろん、レストランなど通常のメニューを出す飲食店でも近年は洋菓子を専門に作るパティシエを雇うケースが増えている。パティシエが作ったこだわりの洋菓子を求める人が増えており、そのニーズは今後も高まると予想される。実際に10年以上前からパン屋やケーキ屋などの洋菓子を取り扱っている飲食店は増加傾向にあり、パティシエの人数も増えている。
近年では洋菓子をメインにディナーなどのメニューもパティシエが作るといったレストランやカフェも人気が高まっている。パティシエの経験があり飲食店を開業したいという場合は洋菓子専門店だけではなく、レストランのような業態の飲食店を開業することも1つの選択肢として検討してみるといいだろう。
パティシエには必ず必要となる資格がない。「成果製造技能士」などの技術があることを証明する資格などはあるが、このような資格がなくてもパティシエとして働くことは可能である。一般的には製菓専門学校を卒業するといった経験がある人がパティシエとなれるが、必ずしも学校を卒業しなければならないというわけではない。場合によっては未経験でパティシエとして働くことができるケースもある。飲食店でパティシエを雇う場合は資格が必要かどうか、学歴がある人に限るかどうかといった点をよく考えておこう。既にパティシエ経験があるスタッフがおり、新しく雇う場合は未経験者を雇ってもいいだろう。
レストランなどの飲食店では、著名なパティシエに監修してもらい、特別なスイーツなどのメニューを限定で提供するサービスを行っている場合もある。世界的な賞をとっている有名なパティシエが手掛けたメニューは非常に人気が高く目玉商品となることも多い。また、ここ数年でSNSが急速に拡大し、写真映えする洋菓子のニーズが高まっている。より魅力的なパティシエが手掛けるセンスの良いケーキやスイーツは飲食店において大きな強みとなるだろう。
有名なパティシエの場合、自身のホームページやブログで仕事依頼を受け付けているケースもある。自身の飲食店で有名パティシエのプロデュースしたメニューを取り入れたいという場合は依頼をしてみるのも良いだろう。一般のパティシエを雇う場合はパティシエ専門の求人サイトなどの利用をしてみよう。