ロイヤリティとはフランチャイズ用語の1つ。本部と契約した加盟店が本部に対して支払うお金のこと。フランチャイズを行っている企業によって計算方法が異なる。飲食店では主に「歩合方式」「定額方式」の2つの計算方法で算出される。2つの計算方法について解説する。
・歩合方式
売上の何%かが最初に設定されており、それに合わせてロイヤリティの金額が計算される。売り上げが少ない場合はロイヤリティの支払額も減るため、加盟店にとっては比較的負担が少ない支払方法となる。パーセンテージは企業によって様々。数%の場合もあれば、50%ほどの場合もある。飲食店では比較的低いパーセンテージに設定されていることが多く、平均は3~10%程度や5%前後と言われている。
・定額方式
売上にかからわず、決まった額をロイヤリティとして支払う方法。売り上げが上がれば上がるほど自分が手にする金額が増えていくため、この計算方式の方がモチベーションが上がると考えている経営者も多い。歩合方式と同様に企業によって金額が違う。数万~数十万まで様々である。
ロイヤリティの金額は、本部がどれほどサポートに力を入れているのかという点や、ブランド力の高さ、研修の充実度などによって変わってくる。大手飲食店のフランチャイズの場合は加盟するだけである程度の売り上げが確保される。そのためロイヤリティが高くなる傾向にある。また、研修の回数が多い場合や定期的かつ丁寧なサポートをしており、本部もサポートのための人員を力を入れて確保している場合は金額が高くなる傾向にある。
1人や夫婦などの2人で行うカフェなどの場合は「ロイヤリティを支払う余裕がないから、フランチャイズには加盟しない」という経営者も多い。しかし経営に関するノウハウが無くても始められるという点や、専門家のアドバイスを定期的に受けられる、最初からブランド力のある店の名前で開業できるというメリットは非常に大きく、ロイヤリティを支払う価値が十分にあると言える。
特に近年は飲食店ではフランチャイズに加盟して開業する経営者が圧倒的に多い。ただしロイヤリティの支払いで経営が苦しくなってしまわないように、しっかりと自分に合った計算方法・金額となっているロイヤリティを設定している企業を選ぶべきである。
各企業ではフランチャイズ加盟店募集に際して資料を用意していたりHPに詳しく概要を記載している場合が多い。加盟を検討する際はロイヤリティにしっかり注目して事前に調査をしておこう。