「Wi-Fi(ワイファイ)」とは、無線LANを利用したインターネット接続の俗称である。近年は無料のWi-Fiが使える飲食店が増えていて、「Wi-Fiが無料で使える」という点をアピールポイントとして挙げている店もある。
特にカフェなどのパソコンやタブレット端末を使う人が訪れることが多い飲食店では、無料で使えるWi-Fiがあるかどうかは来店する1つの判断材料として考えられていることが多い。
Wi-Fiは顧客が使用するネット回線としての役割はもちろん、飲食店側がタブレット端末を使用して顧客にメニューの説明をするときや、店内でパソコンを使って業務を使うときにも活用できる。近年はスマホやパソコン、タブレットを使う顧客に向けて導入することもあれば、ゲームなどでもWi-Fi回線を活用することが多く、1つの集客手段として非常に役立っている。
Wi-Fiを飲食店に導入するためには、いくつかの方法がある。導入するには大きく分けると大手携帯電話会社が提供しているWi-Fiスポットを用意するか、FREESPOTなどと呼ばれている、端末の種類を問わず利用できるWi-Fiスポットを用意するかの2つの方法がある。
どの端末でも使える回線を導入するには、まず店内にインターネット環境が用意されている必要がある。専用のアクセスポイントを用意し、設置や接続をすれば導入が可能。必要な料金は機器の購入費用とプロパイダ料金のみとなる。各電話会社のWi-Fiスポットを用意する場合はその電話会社に問い合わせて導入のための手続きを行う必要がある。電話会社によっては無料で導入できることもある。
その他にも月々500円から導入できるフリーWi-Fiスポットのサービスなどがある。飲食店向けにWi-Fiスポットの導入サービスをサポートしている企業は非常に多いのでネットで調査し、導入を検討してみるといいだろう。
また、外国人観光客はご飯を食べる場所をスマホやタブレットなどを活用して探すことが多い。そのためWi-Fiが使える環境にあるかどうかという点は1つの来店理由として重要視されている。実際に導入したことで外国人観光客の来店が増えたという事例もある。海外では飲食店で無料Wi-Fiが使えることは常識であり、日本は整備が遅れていると言われている。近隣に観光地などがあり、外国人観光客が訪れることが見込めるのであればWi-Fiの導入は大きなメリットとなる。
ただし、Wi-Fiを設置すると長居する顧客が増えてしまうというデメリットもある。回転率が高い店舗の場合はそこまで導入する必要性が無いケースもある。店の特徴に合うかどうかという点も考えて導入を検討するといいだろう。