買収とは

買収とは、他の会社が対象企業の会社や事業を買取り、経営権を手にすることを指します。 M&Aにおける買収とは、主に経営権を得ることを目的に、譲受企業が譲渡企業の株式を買い取る行為を意味し、双方が合意した上で行われる「友好的買収」と相手企業の合意を得ずに行われる「敵対的買収」の2種類に大別されます。


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買収とは、他の会社が対象企業の会社や事業を買取り、経営権を手にすることを指します。

M&Aは「Mergers(合併)& Acquisitions(買収)」の頭文字をとったものであり、買収はM&Aの代表な手法のひとつです。
M&Aにおける買収とは、主に経営権を得ることを目的に、譲受企業が譲渡企業の株式を買い取る行為を意味し、双方が合意した上で行われる「友好的買収」と相手企業の合意を得ずに行われる「敵対的買収」の2種類に大別されます。日本で行われるほとんどの買収では、友好的買収が採用されています。

買収の主なメリットしては、「新規事業をゼロの状態から立ち上げるよりも、買収対象の企業が持っているノウハウの取得や人材を活用することで、時間や金銭的コストを大幅に軽減できる」「事前に収益状況を把握した状態で買収するため、失敗リスクが軽減する」「自社の既存事業の拡大や強化のスピードアップや更なる拡大が見込める」等が挙げられます。

買収の方法は、株式を取得する「株式譲渡」「株式交換」「第三者割当増資」と、事業を取得する「事業譲渡」「会社分割」があります。
なお「中小企業白書2018年版」によると、中小企業のM&Aの実施形態は、事業譲渡が41.0%と最も多く、次いで株式譲渡が40.8%となっています。

また、日本企業が絡む大型M&Aで最も買収金額が大きかったのが、アイルランド製薬大手のシャイアーを6.2兆円で買収(2018年発表)した武田薬品工業です。さらに、ソフトバンクグループ(SBG)は2016年に約3.3兆円を投じて英半導体設計大手のアーム(ARM)を買収したほか、社名変更前のソフトバンク時代には携帯電話の英ボーダフォン日本法人(2006年)、米携帯大手スプリント・ネクステル(2012年)の巨額買収をも手がけています。