EPSとは、Earnings Per Share を略したもので、一株あたり当期純利益を意味します。
EPSは、当期純利益を発行済株式総数で割ることで求めることが出来ます。
EPSは企業の収益性を計る指標となります。一株あたり当期純利益が高いほどその企業の収益力は高いと判断することができます。純利益の増加、発行済株式総数の減少により、EPSの数値は上昇します。発行済株式総数の減少は、株式合併が行われた場合、自己株消却の実施により発生するのが一般的です。
EPSは、PER(株価収益率)を求める際にも使用します。PERは、株価と企業の収益力を比較することによって株式の投資価値を判断する際に利用される指標の1つです。株価に対してどれくらいの利益がだせるかという指標となり、一般的にPERが高いほど株価が割高で、低いほど割安となります。
PERは下記の計算式で算出します。
PER(株価収益率)= 株価 ÷ 1株当たりの当期純利益(EPS)
東証1部上場企業の平均PERは約21倍です(2020年9月時点)。
EPSやPERは、企業の収益性や成長性、企業価値を判断する指標となりますので、M&Aの重要な判断材料となります。