債務超過とは

債務超過とは、貸借対照表において、負債総額が企業の資産総額を上回っており、保有しているすべての資産を売却しても負債を返済できない財務状態であることを指します。


この記事は約2分で読み終わります。

債務超過とは、貸借対照表において、負債総額が企業の資産総額を上回っており、保有しているすべての資産を売却しても負債を返済できない財務状態であることを指します。

債務超過の判断は、決算書の賃借対照表(バランスシート)で行います。貸借対照表は、企業のある時点での財務状況を見るためのものであり、資産と負債、純資産の3つの要素から構成されていて、「資産=負債+純資産」という関係が成り立っています。
ですが、債務超過の場合、負債のほうが資産よりも大きくなっているので、純資産がマイナスとなります。

ちなみに債務超過になる企業の多くは、赤字が続いているので、債務釣果と赤字は混同されがちですが、「赤字」とは、収入よりも支出が多い状態のことを指します。債務超過は賃借対照表で判断しますが、赤字は損益計算書で判断します。

債務超過になってしまった場合には、以下のようなデメリットが生じます。
①金融機関からの融資が困難になる
②取引先からの信用低下
③上場廃止(上場企業で1年以内に債務超過を解消できない場合)