リスクプレミアムとは

リスクプレミアムとは、「リスクのある資産の期待収益率」から「無リスク資産の収益率」を引いた差のことになります。


この記事は約2分で読み終わります。

リスクプレミアム(Risk Premium)とは、リスクのある投資に対して、投資家がそのリスク分に対して求める超過収益(上乗せ利益)のことを指します。すなわち「リスクのある資産の期待収益率」から「無リスク資産の収益率」を引いた差のことになります。

無リスクの資産に投資した場合に得ることの出来る利回りをリスクフリーレート(無リスク金利)といいます。日本においては日本国債の10年金利を指します。
無リスク金利にいくらの利回りを上乗せすれば、リスクのある投資商品を買う気になるのか、というその「リスクの上乗せ部分」がリスクプレミアムになります。リスクが大きいほど、リスクプレミアムも大きくなると考えられます。

M&Aにおいては、株主資本コストを算出するためのCAPM理論にて用いられています。CAPMは、株式投資家からの期待収益率、いわゆる「株主資本コスト」を算出することが出来るモデルであり、現在、世界的にもっとも一般的な株主資本コストの算定方法として利用されています。

CAPMの計算式は以下のようになります。
株式資本コスト = リスクフリーレート + β × マーケットリスクプレミアム
β:株式市場全体の動きに対する個別銘柄の相対的な値動き
マーケットリスクプレミアム:株式市場全体における利回りから、リスクフリーレートを引いたもの

上記で算出された株主資本コストは、M&Aの企業価値評価(DCF法)を算出する際に使う割引率(WACC)を計算する過程で用いられています。