ないと慌てる!救急箱
・意外と忘れてしまう
どこのご家庭にもある救急箱、当然、飲食店にも必要です。
ですが、飲食店オープン時には店舗の場所や内装、食材の調達などしなくてはならないことがあまりにも多過ぎてついつい忘れてしまいやすいのが”救急箱”でもあります。
火や刃物を使う飲食店には、必須アイテムです。オープン前に必ず用意しましょう。
これだけは揃えておきたい!
・消毒液
包丁やスライサーで手を切ったときに、最初に必要になるのが消毒液です。
救急箱の中でも取り出しやすいところに入れておきましょう。
・絆創膏は大きさと種類を複数揃えましょう
救急箱の定番ともいえる絆創膏ですが、ただ入れておけばいいというものではありません。救急箱の中で一番出番が多いであろうものが絆創膏です。用途にあわせて準備をしましょう。
①大きさ
絆創膏には様々は大きさがあります。レギュラーサイズのものと大きなサイズのもの、最低でも二種類は準備することをオススメします。
飲食店では、刃物や割れた食器の破片で切り傷を負うことが多々あります。絆創膏が大きすぎるのはなんとか対応できますが、小さすぎたら意味をなしません。
②種類
絆創膏には、いろいろな種類があります。安価なものから、高級なものまでありますが。どちらも揃えておきましょう。
安価な物は軽い傷にも使用できますし、止血の際にテープの代用品としても使用できます。
高価な絆創膏は、水仕事に対応している防水性の高い物があると便利です。キズパワーパットのような”剥がさないタイプ”は、怪我の場所にもよりますが、破れてしまうと中の液体が出てきてしまい食材に付着することも考えられます。特に調理中にはおすすめしません。
・ガーゼとテープ
絆創膏で足りる切り傷であればよいのですが、どんなに気を付けていてもひどい切り傷や火傷になることもあります。
そのような時は病院にいくのが当然ですが、その前にガーゼやテープがあるとすみやかに対応できます。
①ガーゼは二種類
ガーゼは一般的な普通のガーゼと、傷口にくっつきにくいガーゼの二種類を準備することをおすすめします。
普通のガーゼは止血などに、傷口にくっつきにくいガーゼは傷口に当てるために使用します。
②テープもあると便利
ガーゼを止めるためのテープもあると便利です。
しっかりとくっつく丈夫なものを用意しましょう。
・キズ当てパッド
絆創膏よりもかなり大きなキズ当てパッドもあると便利です。
絆創膏では対応出来ない、大きなすり傷にも対応できます。
防水性のあるものも販売されていますので、救急箱にいくつか入れておきましょう。
・虫さされの薬
意外かもしれませんが、虫さされの薬も必須アイテムです。
食べ物を扱うので、どんなに清潔にしていても虫が外から入ってきてしまいます。中には蜂やアブのような、危険な害虫もいます。
虫さされは、早い対応が症状の悪化を防ぐことになります。たちの悪いことに、虫は従業員だけでなく、お客様を刺すことも考えられます。そのような時に、虫さされの薬があるのとないのでは印象が違います。虫さされの薬は必ず用意しましょう。
・火傷にも対応した塗り薬
飲食店で切り傷と並んで頻度が多いのが火傷です。
火傷は冷やすのが一番ですが、火傷に対応した塗り薬も薬局で販売されています。救急箱にひとつ入れておいて損はありません。
・胃薬
これも意外ですが、胃薬もあると便利です。調理には、跳ねた油や調味料を吸い込むことになりますし、試食中に胃が痛くなることもあります。
一般的な胃薬は準備しておくことをおすすめします。
・止血パッドや軟膏
食べ物を扱う飲食店では、いかに早く血を止めるかが重要です。
止血パッドや止血に使える軟膏も救急箱に、入れておきましょう。
・その他の道具
怪我をしたという緊急時に、必要なものが箱に揃っていないと不便です。
ピンセットやハサミなど、基本的なものは救急箱に入れておくことがミスを防ぐことにつながります。基本的には”救急箱の中にあるもので作業ができる”ように準備しておきましょう。
ちゃんと置き場所を周知しておくことも大切
緊急事態になれていない人は”怪我をした”だけで焦ってしまいます。そのような時に、救急箱な場所が解らないとなると、二次被害を引き起こすことも考えられます。
救急箱の置き場所を、みんなが知っておくことで防ぐことができるトラブルもあります。
ちゃんと補充すること!
意外と忘れてしまいやすいのが、補充です。
救急箱はあるけれど、いざ開けてみたら空っぽ!ということにならないように、こまめに在庫をチェックすると同時に「使ったら報告する」ことをスタッフに周知しておきましょう。
「まだ少しあるから、今度でいいや」ではなく、なくなる前に補充しましょう。
まとめ
緊急時にしっかりと対応できる安心できる環境をお客様にもスタッフにも提供することは、飲食店の大切な要素です。
備えあれば憂いなしの救急箱は、「どんな怪我が起こりやすいか」を考えながら準備しましょう。