多くの飲食店では働くスタッフに制服を支給し、着用させています。小さい規模のお店だとちゃんとした制服がないことも多いですが、エプロンを統一して制服のような形にしているという場合もあります。
お店の規模にもよりますが、制服はお店の印象を決めるポイントになることもあります。今回は飲食店を開業するなら考えておきたい制服についてご紹介します。
飲食店に制服は必要か?
夫婦のみで経営しているお店や1人で運営するお店の場合は、ユニフォーム・制服が必要でないこともあります。人数の多さに関わらずお店の制服があると顧客はよい印象を抱きます。お店のロゴやマークなどが入っていればより自店を印象付けることができますし、お店のコンセプトに合わせたカラーを利用すれば全体的に統一感が出て好印象を与えることができます。
コンセプトを決めた後に制服を選ぼう
制服はお店の雰囲気づくりの1つとして役立つアイテムなので、インテリアや照明といったコンセプトに合わせて決定する事柄と同じタイミングで選びましょう。ポイントとなるのは色や柄・上下の制服にするか、上のみ・エプロンのみにするかという点です。制服を選ぶときには何をポイントとすべきかチェックしておきましょう。
・制服の色
お店のコンセプトを決める際は、コンセプトカラーも一緒に決めることが多いでしょう。そのため、そのカラーに合わせると無難です。しかし内装も外装も食器やインテリアアイテムもすべてコンセプトカラーにするとメリハリがなくなってしまいます。あえて反対色を選んでアクセントにするという方法もあります。スタッフが目立つようにしたいなら反対色を。スタッフをお店に溶け込ませた形にしたいなら同系色を選ぶといいでしょう。
・制服の形
業種によっても違いますが、制服にもいろいろな形があります。例えばカフェならシャツに腰巻のエプロン、ベストなどを着用することが多いでしょう。対してラーメン店や居酒屋などアクティブに動く必要がある飲食店ではお店のロゴが入ったTシャツなどを着用していることが多いです。
その他、和食店では作務衣、厨房のスタッフはコック用の制服と呼ばれるタイプのものがよく選ばれます。業種によって合うもの・合わないものがあるのでちぐはぐになってしまわないように注意して選びましょう。
・制服のプリント
中にはお店のロゴなどを制服に印刷する方も多いでしょう。最近はネットで簡単に注文ができますし、オリジナルプリントも比較的安価です。大型店の場合だと「大量発注割引」のようなものがありますし、オリジナルの制服を作ることは以前に比べてハードルが低くなっています。費用は掛かりますがお店の雰囲気をよくするため、訪れた顧客によりお店を印象付けるためにはオリジナルの制服が役立ちます。
清潔感を意識しよう
制服を着用させるときに気を付けたいのが、「清潔感」という点です。制服を支給する場合、洗濯はスタッフに任せるという場合も少なくないでしょう。もちろんスタッフに選択させても構いませんが、汚れがないか、ほつれや破れている部分はないかといった点はオーナーもしっかりチェックしておきましょう。
誰か1人が汚れた制服でホールに立っていた場合、それを見た顧客はお店全体に不衛生な印象を感じてしまう可能性があります。全員が同じ制服を着ているなら尚更です。
できれば一定の期間でクリーニングしたものと交換したり、お店側が定期的にまとめてクリーニングに出す・破れた利した場所は補修するなどして制服のメンテナンスもお店のメンテナンスと同様に心がけておきましょう。
また、スタッフに支給する場合は2着以上支給し、常に清潔なものを着用できるようにしておきましょう。
ネットで制服を購入・リースするときの注意点
ネットで制服を注文する場合は、サンプルの取り寄せをしておくことをオススメします。例えばホールスタッフの制服の場合は伝票やペンを入れるポケットなどのサイズもチェックしておく必要があります。制服を用意した後にサイズを確認せず伝票を挟むバインダーなどを購入してしまったら…?合わなかった場合、買い替えが必要になりますよね。ポケットサイズが記載されており、図った結果大丈夫であっても縫製の関係で実際にはバインダーなどが入らないことも考えられます。
飲食店の制服を販売している専門店ではサンプルを取り寄せることができる場合が増えています。候補となった制服は一度取り寄せて着用してみて、サイズが合うか・お店に合うかを再度確認してみるといいでしょう。
制服は購入する以外にも「借りる」つまりリースするという方法もあります。大型店でスタッフが多い場合などはリースにしたほうがコストが低くなることもあります。たかが制服ですがちゃんとそろえるとそれなりの費用になります。お店の雰囲気づくりには欠かせないアイテムですが、「経費削減」に関しても考えておく必要があります。場合によってはリースなども利用し、お店に合ったものを低コストで用意できるように工夫するといいでしょう。