怖がることはありません
①話してみれば普通の若者です。
やんちゃな若者の集団を見ると”ちょっと怖い”と感じることもあるかも知れません。
ですが、話してみると驚くほど礼儀正しい人もいます。基本的には、普通に話せる人がほとんどです。確かに、ちょっと声が大きかったり、賑やかだったりすることはあります。ですが、何もないのに暴れるようなことはまずありません。
何か問題を起こすと、すぐに警察を呼ばれることも彼等はよく理解しています。ですので、非常識なことはあまりしません。落ち着いてリラックスして応対してください。
②接客するスタッフを選ぶ
やんちゃな若者の集団を接客する時には、作業に慣れたスタッフ2人以上で対応するのがベストです。
作業に慣れない新人スタッフや、あまり笑顔が得意でないスタッフは裏方に回して”迅速に対応できる”ベテランで対応することがポイントです。これは、トラブルを防ぎ短時間で退店していただけるようにするためです。
どのような方でも”お客様”であることには変わりありません。ですが、上記のような方達が店内にいると”入りづらい”と思われる方がいるのも事実ですし、先に入店している方も”嫌だな”と思うこともあります。
これは、店側の落ち度ではありません。それでも、印象が悪くなる可能性もありますので、スピード感のある対応を心がけましょう。
フランクに接する
①敬語は最低限で
やんちゃな若者の接客をする時は、フランクに接することがポイントです。
あからさまな”タメ口”はよくありませんが、いわゆる”接客用語”のような固い敬語を使うことはありません。
基本的には”ですます”口調で構いませんが、「今日は何人ですか?」という感じのやや軽めの言葉を使うようにしましょう。
固い敬語より軽めの敬語のほうが、相手も気軽に話をしてくれるようになります。
②雑談を交えながら気さくに
雑談をしながら気さくに、接客することで、親近感を持ってくれるようになります。これは、「邪魔者扱いされていない」ことをアピールするという目的もあります。
やんちゃな若者達は、入店を嫌がられるという経験をしています。ですから、受け入れてくれるお店には親近感を持ってくれます。そしてそういう店に迷惑をかけるような事はしません。
店側がちゃんとした対応をすることで、印象はグッとよくなり、また来店してもらえるようにもなります。
上下関係を見極める
やんちゃな若者の集団には明確な上下関係があります。
この上下関係を見極めることが、スムーズな対応のカギでもあり、トラブルを防ぐコツでもあります。
基本的には、集団の中でも最初に入店してきた人…その中でも、中心にいる人物が先輩やリーダー的存在の人間の場合が多くなります。
数が多くなればなるほど一人一人とコミュニケーションを取るのが難しくなります。リーダー的存在の人間を通して、コミュニケーションすることでスムーズにやりとりができます。
迅速に対応するためのコツ
彼らは集団行動にとても慣れています。ですので、こちらからある程度の要望をするという方法もあります。
あるハンバーガー屋さんに、バイクに乗った若者がバイク30台の集団で来店したときにこんな対応をしたそうです。
「地元では有名なバイクのチーム…というか一般的な言い方をすると暴走族が30台来店しました。大型や中型のバイクに2人乗りですから人数は60人近くになっていました。
そのときいたスタッフは、自分と若い女性スタッフの2人でした。夕方だったので売り切れだと言おうかとも思いましたが、派手なのは見た目だけでとても礼儀正しい若者だったのでオーダーを受けることにしました。
60人のオーダーをひとりずつ聞くのはあまりに非効率的だと考え、集団の中心にいたリーダーに声をかけて『早く全員分を作りたいから、注文を紙に書いて出して欲しい』とお願いしました。
彼らは快く応じてくれて、会計までしっかり自分達でまとめてくれました。
帰りにはちゃんとゴミを袋にまとめて帰るという徹底ぶりで、心配して様子を見に来た駐在さんが驚いていました。
60人分の売上ですから、店にとってはありがたいお客さんですよ。」
どうすれば、トラブルを起こさずに全員分の注文を受けられるかを考えた結果の判断が成功した事例です。
それぞれの飲食店のスタイルによって、対応は変わってきますが、こちらからある程度の要望することは悪い選択肢ではありません。
他のお客様へのフォローも忘れずに
こちらがどんなに迅速な対応をしても、店内にいる他のお客様は”嫌な気持ち”になっている可能性もあります。
店内が静かになったら、お茶や飴などをサービスして一声かけるようにしましょう。
”あのお店は好きだけど、客層が悪い”という印象を与えない為にも、フォローは大切です。
まとめ
やんちゃな若者の集団への対応は、それほど難しいものではありません。
彼らには彼らなりのルールや上下関係がありますので、こちらが手際よく対応すれば思ったほど対応に苦慮する事もありません。むしろ、売上に貢献してくれる”上客”にもなります。
嫌がらずに笑顔で対応しましょう。