DDS(デット・デット・スワップ)とは

DDSとは、Debt Debt Swap(デット・デット・スワップ)の略で、債権者が既存の債権を、劣後ローン等の別の条件の債権に変更することをいいます。 主に中小企業に対する企業再生の手法のひとつです。


この記事は約2分で読み終わります。

DDSとは、Debt Debt Swap(デット・デット・スワップ)の略で、債権者が既存の債権を、劣後ローン等の別の条件の債権に変更することをいいます。
主に中小企業に対する企業再生の手法のひとつです。

DDSは通常、金融機関が債権者となる既存の貸出債権を、一般債権より返済順位の低い劣後ローンへ切り替えることを指す場合が多いです。劣後化した負債は、他のローンなどが完済された後に返済が開始することになるため、返済の猶予ができ、負担が軽減されます。
また、劣後ローンの中でも一定の要件を満たす劣後ローンは、金融機関内で資本とみなされるため、以前より良い条件での融資を受けられるなどの利点があります。
DDSで返済の猶予が出来たら、財政状況を改善するとともに、M&Aなどの事業再生に向けた計画に集中して取り組むことも出来ます。

比較的リスクも少なく実行しやすい手法ですが、金融機関からDDSを受ける際には、特定の財務指標を一定値以上に維持しなければ特約が課され、優遇措置が取り消されるなどの可能性があります。

企業再生を目的とし、借入金を変換して過剰債務解消する手段としては、DDSの他にもDES(デット・エクイティ・スワップ)という手法もあります。
DESは借入金の一部を株式に切り替える手法となります。