イグジットとは、ベンチャー企業や企業再生において、オーナー創業者や投資ファンドが株式を売却することで利益を得て投資資金を回収すること、及びその戦略のことを指します。
「イグジット」という用語は、英単語の「Exit(出口)」からとなり「エグジット」、または株式を売却して利益を手にすることから、収穫を意味する「ハーベスティング(Harvesting)」とも呼ばれています。
投資した資金をイグジット(出口)に導き、利益を得る(収穫する)といった意味合いになります。
イグジットの主な方法としては、株式公開による株式市場での株式売却(IPO)、株式譲渡や時事業譲渡(M&A)、経営陣による会社の買収(MBO)などがあります。
IPOによるイグジットは、上場に伴う株価の上昇による利益を目指すので比較的長い期間を見据えて、M&Aでは株式や事業の売却による比較的短い期間での利益を狙います。
日本においては以前から、イグジットはIPOによるものが中心でしたが、現在ではベンチャー企業によるM&Aでのイグジットが増加傾向にあります。
ベンチャー企業は、ベンチャーキャピタルから資金調達を行ってIPOやM&Aを目指すことが非常に多くあります。
創業の時点で、いつ・どのような方法で・どのくらいの利益率を目標にイグジットするか、の具体的なプランを(イグジットプラン、出口計画)作成しておくことで、イグジットを効率的に進めることが出来、出資者に対しても有効なアプローチが出来ます。