PER(Price Earnings Ratio)とは、株価収益率とも呼ばれ、株価と企業の収益力を比較することによって株式の投資価値を判断する際に利用される指標の1つです。PBR(株価純資産倍率)が資産売却を前提をしているのに対し、PERは事業継続を前提にした指標となっています。
PERは下記の計算式で算出します。
PER(株価収益率)= 株価 ÷ 1株当たりの当期純利益(EPS)
あるいは
PER(株価収益率)= 時価総額 ÷ 純利益
時価総額は、株価 × 発行済株式数 で求めることが出来ます。
純利益とは、企業が位置決算期で稼いだ最終的な利益のことをいいます。
この指標は、その会社の株価に対してどれくらいの利益がだせるのかを意味しています。なので、ある企業をM&Aしたときに、その企業の収益で買収額の元を取るには何年かかるのか、ということを予測する指標だとも言えます。
株価を2,000円として、1株当たりの当期純利益を200円とした場合、計算式に当てはめると、その会社のPERは10倍ということになり、買収額は10年で回収できると判断します。PERは株価に対してどれくらいの利益がだせるかという指標となり、一般的にPERが高いほど株価が割高で、低いほど割安となります。
日経平均は15倍前後と言われていますので、この数字が一般的な目安となっています。
ただし、業種によってその値は大きく異なっているので、比較する際には、同業種の他企業や、同企業の過去のPERを参考にします。