M&Aアドバイザーとは

M&Aアドバイザーとは、M&Aに伴う作業の中で、幅広く全面的にアドバイスを行い、契約成立までの取りまとめ役を行う専門家を指します。M&Aコンサルタントやファイナンシャルアドバイザー(FA)とも呼ばれています。

M&Aに伴う作業は複雑で多岐にわたり、専門性が要求され、そのプロセスの複雑さから自力で行うことは困難です。そのため、外してはならない重点項目や自力で処理できない部分を認識し、サポートしてくれる専門家の存在は必須となります。

M&Aのアドバイザーには、２つの着任形式があります。
①アドバイザリー形式
売り手と買い手、それぞれにアドバイザーが付き、それぞれの立場で、専門的助言者としてサポートを行います。
ただし、双方のアドバイザーがそれぞれ自社に有利な条件になるように動くため、交渉が難航し長引く可能性がある、というデメリットがあります。
②仲介形式
売り手と買い手の間に立ち、双方の条件を考慮しながら助言をし、当事者同士の交渉のサポートを行います。
交渉がスピーディーに進むメリットはありますが、双方の主張の調整に重点をおいているため、不利な条件で成立してしまう場合がある、というデメリットがあります。

M&Aアドバイザーには許認可が必要とされていないため、金融機関（証券会社、銀行）、会計・税理士事務所、M＆A専門会社などのさまざまなタイプが存在しています。その中から自社のニーズに合った適切なM&Aアドバイザーを起用することが極めて重要となります。