基準階面積

基準階面積とは、中高層ビルにおいて、最も一般的にレイアウトされた階(基準階)の面積になります。基準値面積の値から、物件全体の大きさを予想する方法についても解説していきます。


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 基準階面積とは、中高層ビルにおいて、最も一般的にレイアウトされた階(基準階)の面積になります。

一般的に、基準階面積は1階と最上階以外の面積を用います。

低層階はエントランスホールやエレベーターホール、吹き抜けなど、特殊な設計がされている場合があり、上層階は階段状の設計になっていて低層階より面積が狭くなっている場合があるので、それらが影響しないような3階以上の中間層の1フロアの賃貸借面積が基準階面積となります。

たとえば、地上7階建ての建物で、1階が20坪、2階が30坪、3〜5階が40坪、6階が35坪、7階が25坪だった場合、基準階は3〜5階、基準階面積は40坪、ということになります。

この基準階面積を確認することによって、たとえば賃貸借面積30坪の募集物件が有った場合、基準階面積が30坪という記載があれば、小規模ビルやマンションなどの1フロアの募集であるとわかります。

一方で同じ30坪の募集物件であっても、基準階面積が150坪と記載されている場合には、1フロアでは無く、大型ビルの1区画の募集であると予想でき、基準階面積によってビルの規模が確認できます。

ビル経営においては、基準階面積を基礎にして、賃貸が可能な床面積の比率(レンタブル比)や、利用の可能性などを算定、評価することが多くあります。