ユニバーサルデザインとは「すべての人のためのデザイン」を意味しています。
年齢、性別、国籍、言語、障害、能力、文化などで区別することのない「すべての人」が対象であり、あらゆる人が、特別な製品や調整をすること無く、より便利に使えるようなデザインを目指す、という考え方です。
混同されがちな言葉に「バリアフリー」というものがあります。
バリアフリーとは、障がいを持つ方や高齢の方、妊娠中の方などが対象であり、生活する上で障害のなるものを取り除いていこうという考え方になります。
ユニバーサルデザインは、障がいを持つ方や高齢の方、妊娠中の方なども含めたすべての人を対象としており、障壁の除去を考えるのではなく、より多くの人の利便性を考慮したデザインをする、というところに違いがあります。
ユニバーサルデザインには、基本となる7原則があります。
1. 誰でも公平に利用できる「公平性」
2. 使い方を自由に選べる「自由度」
3. 使い方がすぐ分かる「単純性」
4. 必要な情報がすぐ理解できる「わかりやすさ」
5. ミスや危険につながらない「安全性」
6. 無理なく楽に利用できる「身体への負担の少なさ」
7. 使いやすい大きさ・広さ「空間性」
飲食店においては、車椅子やベビーカーが安心して通れるような広い出入口や通路、多機能トイレの設置、家具やインテリアなどの安全性、などが挙げられます。
ユニバーサルデザインを意識することによって、バリアフリーな要素も取り入れることが出来ますし、幅広い客層も見込めますので、開業や運営していく上で、導入を検討しておきたいところです。