IMとは

IMとは、Information Memorandum(インフォメーション・メモランダム)の略で、売却対象となる企業・事業もしくは子会社に関する情報を詳細に記載した資料のことを指します。


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IMとは、Information Memorandum(インフォメーション・メモランダム)の略で、売却対象となる企業・事業もしくは子会社に関する情報を詳細に記載した資料のことを指します。

日本語では「企業概要書」と呼ばれています。
買い手側はIM(企業概要書)に記載されている情報を元にして買収するか否かの判断し交渉を進めるため、M&Aにおいてはとても重要な書類となります。

IM(企業概要書)には、決まったフォーマットなどは無く、記載内容に関しては企業や業種によって異なる部分もありますが、主に記載する項目には以下のような事項が挙げられます。

・企業概要(名称、所在地、資本金、社員数など)
・事業内容(取扱商品やサービス、主要取引先、取引フローなど)
・財務状況(直近3期分程度の財務諸表の内訳や分析)
・譲渡する理由
・将来の事業計画

IM(企業概要書)は一般的に売り手側企業のM&Aアドバイザーなどの専門家によって作成されます。
売り手側企業の魅力を伝え、買い手側企業へのアピールへとつながる書類になるため、上記の項目以外の情報開示項目については作成者の判断に委ねられています。

IM(企業概要書)と似たような書類に「ノンネームシート」というものがあります。
ノンネームシートとは、M&Aの交渉前に使用される企業概要書のことで、譲渡対象の企業名は伏せられており、かつ、企業が特定されることを防止するために、企業概要が完結に1ページほどに収められている書類です。

一方IM(企業概要書)は、ノンネームシートとは違い、数ページから数十ページに渡り企業概要の詳細が記載されているため、秘密保持契約(NDA)を締結後に、売り手側企業から開示する、という流れになります。