アスベストとは

日本では法規制が強化されているアスベストに関して、法規制以前の建物についてはどうなるのか等説明していきます。


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アスベストとは、自然界に天然で存在する鉱物の一つです。

アスベストは、建物においては、1955年頃から耐火被覆材として使用され、その後の日本高度経済成長期には、ビルや学校などの外壁材、室内壁材、耐火壁、断熱材、保温材など、国内利用の9割が建設部関連に占められるほど、大量に使用されてきました。

ですが、アスベストは第二次世界大戦前から肺がんの原因となる可能性があることを指摘されており、1970年代にはアメリカで健康被害に対する訴訟が巻き起こるなど、肺がんや悪性中皮腫(悪性の腫瘍)などの病気を引き起こすことが明らかとなってきたため、使用が制限されるようになりました。

日本では段階的にアスベストに対する規制が強化され、アスベスト含有建材(アスベストを0.1重量%を超えて含有するもの)は労働安全衛生法施行令により、2006(平成18)年9月から、製造・使用等が全面的に禁止されています。

現在では新築時のアスベストの使用は禁止されていますが、法規制以前の既存建物においては、2006年(平成18年)4月24日に改正された宅地建物取引業法により、アスベスト使用の有無に関する調査結果が記録されているときは、重要事項説明の際に、取引相手に対しその内容を説明する事と定められています。