空中階とは、ビルの2階以上の階層のことを指します。
「空中階」という言葉は、駅前通り沿いのような、人通りが一定量ある通り沿いの雑居ビルやフロア面積の狭いオフィスビルに対して用いられる言葉であり、商業施設やショッピングモールのような、人の移動の動線が周到に設計された施設では使われません。
空中階に出店する店舗は「空中店舗」、あるいは「階上店舗」と呼ばれます。
道路に面した地上階で営業する「路面店」に対して、その上の階にある店舗という意味で用いられています。
一般的に、路面店の方が視認性が高く、小売店や飲食業などはアピールがしやすいと言えます。
また、空中階だと入店するまでにエレベーターや階段を使う必要があり、ビルによってはエレベーターが設置されていない場合もあったりと、集客面で不利となりやすいので、路面店よりも家賃が安く設定されていることが多いです。
空中階に適している店舗は、ゆっくりと時間を過ごせるようなサービス業が多く、美容室やエステサロン、カラオケボックス、インターネットカフェなどが挙げられます。
飲食店においても、牛丼屋やラーメン屋のような回転率の高いお店は向いていませんが、居酒屋やファミリーレストラン、カフェなどは、滞在時間がそれなりに長くなりますので、適していると言えます。