レンタブル比とは

レンタブル比とは、建物の延べ床面積のうち、「収益部分が占める床面積」の割合のことを指します。レンタブル比が高いほど収益性はありますが利用者にとっては不便に感じる可能性が高くなります。


この記事は約2分で読み終わります。

レンタブル比とは、建物の延べ床面積のうち、「収益部分が占める床面積」の割合のことを指します。
「収益部分が占める床面積」とは、賃貸が可能な面積(レンタブルエリア)であり、賃貸面積比とも呼ばれます。

収益部分に含まれない部分としては、入り口、共用廊下、共用階段、エレベーター、共有トイレ、機械室等が該当します。

レンタブル比を計算式で表すと以下のようになります。
レンタブル比(%) = 賃貸可能面積(収益部分)÷ 延べ床面積 × 100

仮に、延べ床面積が100坪の建物のレンタブル比が80%だとすると、80坪が賃貸可能な部分ということになります。

一般的なレンタブル比は、およそ65%〜85%であると言われています。
レンタブル比が高くなるほど、建築主や事業主側の収益性は高くなりますが、その分非収益部分が小さくなってしまうので、階段や廊下が狭くなったり、エレベーターやトイレが少なくなったりと、共有部分にゆとりがなくなり、利用者にとっては不便に感じてしまう可能性が高くなります。
効率重視で作られたような小規模なオフィスビル等は、レンタブル比が高くなる傾向があります。また自社ビルのように、もともと賃貸を目的とせずに作られたものは、賃貸ビルと比べて、レンタブル比が低い傾向にあります。