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エンジェルとは、創業して間もない非上場のベンチャー企業に対して、投資する個人投資家のことを指します。 創業間もないベンチャー企業に資金援助を行うだけでなく、経営のノウハウや人脈の構築など、企業全体のアドバイスを行う方も多く見られます。
私的再生は、会社整理の手法の1つであり、私的整理とも呼ばれています。 裁判所を間に入れずに、債権者と債務者など関係者同士で協議し、自力で会社の再建を進めていく手続きとなります。
ノンネームシートとはM&A仲介会社などが買い手企業を探す場合に会社の情報を記載しているもので、その名の通り、譲渡対象の企業名は伏せられており、かつ、企業が特定されることを防止するために、概要を簡潔に1ページほどに収められているので、「ティーザー」などとも呼ばれています。
法務デューデリジェンスとは、買い手が対象企業・事業について、M&A取引に影響を与える法律上の問題点の有無を確認し、把握するために行う調査のことを指します。 対象企業・事業に法律的な問題が発生していないか、その問題によって企業活動の継続に障害が生じないか、収益性に影響は無いか、等を調査確認するのが法務デューデリジェンスです。
税務デューデリジェンスとは、M&A対象企業・事業の税務状況に関する調査を指します。 買収対象企業・事業の税務リスクの把握やストクラチャーを選択するために、また対象企業・事業の税務ポジションを見定めるという目的の下実施されます。
ROAとは、Return on Assetsの略で、総資産利益率を意味します。会社の総資産を使って、どれだけ効率的に利益を生み出したか収益性を示す指標となります。ROAは、利益 ÷ 総資産 で計算され、一般的にROAが5%以上、というのが優良企業の1つの基準となっています。
EPSとは、Earnings Per Share を略したもので、一株あたり当期純利益を意味します。 当期純利益を発行済株式総数で割ることで求めることが出来、企業の収益性を計る指標となります。一株あたり当期純利益が高いほどその企業の収益力は高いと判断することができます。
ビジネスデューデリジェンスとは、M&A対象企業・事業のビジネス全般について調査し、最終的に事業計画の策定・検証を行うことを指すことをいい、事業デューデリジェンスとも呼ばれています。ビジネスデューデリジェンスは、大きく分けて「外部環境分析」と「内部環境分析」の2つの面からの調査と、それによるシナジー効果、という点から行われます。
EDINETとは、Electronic Disclosure for Investors’ NETwork の略で、金融庁が運営する『金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム』のことを指します。有価証券報告書、有価証券届出書、大量保有報告書等の開示書類について、提出から公衆縦覧等に至るまでの一連の手続きを電子化するために開発されたシステムです。
スリーピングビューティーとは、買収の対象になり得る高い魅力を持っているにも関わらず、時価総額が低く、買収対策を行っていないような企業のことを指します。
財務デューデリジェンスとは、M&A対象企業・事業の財務状況に関する調査を指します。 「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」等の財務諸表を中心に財務面を分析していきます。
BPSとは、Book Value Per Share を略したもので、一株当たり純資産を意味します。一株あたりの解散価値とも言われています。 純資産を発行済株式数で割ることで求めることが出来、企業の安定性を見る指標の1つとして用いられます。 純資産が高いほど純資産が多く、負債が少ないということになり、安定性が高い企業であると判断されます。
PBR(Price Book-value Ratio)とは、株価純資産倍率とも呼ばれ、株価が一株あたりの純資産(BPS)の何倍になるかを示した数字の事をいいます。PBRは企業価値を評価する方法の一つで、これを見れば、会社の資産に対して株価が高いか安いかを判断することが出来ます。一般的にPBRが1倍未満の場合、株価は割安と考えられています。
クラウンジュエルとは、敵対的買収防衛策の1つで、敵対的M&Aが仕掛けられた際、買収者の欲しがっている資産や事業を手放してしまうことで、買収者にとって対象会社の魅力を下げ、買収意欲を減退させるという防衛策になります。 敵対的買収を仕掛けられた企業を「王冠=クラウン」、その重要な資産や事業を「宝石=ジュエル」と例えたことが由来となっています。
ホワイトナイトとは敵対的買収からの防衛策の1つで、敵対的買収者が現れた際に、友好的な会社に買収してもらうことで防衛する、という手法のことをいいます。敵対的TOBに対応して、買収者よりも高い価格でTOBを仕掛ける(カウンターTOB)、友好的買収者に第三者割当増資や新株予約権を付与する、などの方法があります。
新株予約権とは、会社法第2条21項に「株式会社に対して行使することにより当該株式会社の株式の交付を受けることができる権利をいう」と定義されています。 新株予約権の所有者は、予め定められた期間にその権利を行使することによって、当該会社の株式を予め決められた金額で取得することが出来ます。 予め金額が決められているので、時価が上昇した場合には、売却することで利益を得ることが出来ます。新株予約権は、株主総会の特別決議によって発行されます。
競業避止義務は、会社の利益を守るための法律です。 一般的には、「退職後に従業員が競合他社に転職、あるいは同業務で独立することを禁止」することで、会社の利益を不当に侵害しないように定められた法律です。売り手企業が買い手企業に事業や会社を売却した後、売り手企業は譲渡したものと同様の事業を行ってはならない、といった売り手側に課せられる義務になります。
SPAとは、Stock Purchase Agreement(ストック・パ-チャス・アグリーメント)の略で、株式譲渡契約書を意味します。 株式譲渡の際に締結する最終的な条件や内容が明記された契約書で、M&A取引における最終契約の1つです。
クロージング(Closing)とは、法律や最終契約書に基づいてM&Aを完了させることを意味します。 双方が契約書に署名して互いに内容を確認し、最終契約に基づいて、経営権の移転や買収対価の支払いが完了したところでクロージングとなります。
PMIとは、Post Merger Integration(ポスト・マージャー・インテグレーション)の略で、M&A成立後の経営統合プロセス全般を指します。 これは、当初計画したM&A後の統合効果(シナジー効果)を最大化するために、経営体制を構築していく重要な作業となります。