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飲食店経営に欠かせないのが「食品衛生責任者」である。店舗の衛生管理を行い、店舗において安全な食品を提供するための管理を行う業務である。食品の製造や加工、調理、販売を行う場合、ひとつの店舗・施設に最低1名食品衛生責任者をおく必要がある。
地産地消とは、地元で生産されたものを地元で消費するという意味である。当初は直売所やスーパーといった場所で消費者ができるだけ地元産の食材を購入するように呼び掛けていた。現在はその取り組みが飲食店にも広がっており、地産地消をアピールポイントとしている飲食店も増えている。
立地とは、工場や家屋などの建物が特定の地表空間を占拠することを言う。また、占拠に適した条件の地域を選定することも立地と呼ぶ。飲食店経営において、売り上げの70%は立地で決まるとも言われており、集客に関わる重要なポイントである。
飲食店におけるショルダーネームとは、店舗のふたつめの名称のこと。飲食業界ではサブタイトル的に使われることも多い。一般に、飲食店の店名は店主の名前やあだ名であったり、思い入れのある単語、提供する料理の地方などをイメージしたものが選ばれることが多い。
プロダクトアウトとは、作り手目線での販売戦略のことである。商品の企画開発から制作、販売まで、作り手の理論を重視する方法をとる。高度経済成長期における大量生産は、このプロダクトアウト的手法をとったやり方で成功したと言えるだろう。
マーケットインとは、商品ありきではなく顧客ありきの販売戦略を示す言葉である。製品の企画開発段階から、生産・販売までのすべての流れで消費者の声を重視し、市場のニーズに寄り添った商品展開を行う考えのこと。
FLコストとは、飲食店を経営する上で非常に重要な指標のことである。「food and labor cost」の略称であり、材料費=Foodと人件費=Laborの合計を表すものである。プライムコストとも呼ばれる。
開業に際し耳にする言葉で分かりにくいのが「業種」そして「業態」というこのふたつではないだろうか。簡単に言うと、業種は売り手目線。業態は買い手目線の使い分けになっている。
店舗の経営に必要な経費は、2種類に分けられる。経費が売り上げによって変化する場合には変動費、変化しない場合には固定費と呼ばれる。
顧客目線とは、文字通り顧客の視点に立って経営における問題点や改善点を見つめ、経営を行う視点のこと。トヨタ自動車の代表取締役である豊田章男氏が使い始めたと言われている。対して店舗目線とは、店舗の経営目標などを重視し、店舗の利益を最重視する店本位の運営を行うことだ。
調理師免許とは、調理師法に基づいた国家資格である調理師の資格免許のこと。調理師(飲食業界においては調理士とも称される)とは、食品の調理技術および管理能力を国に認められたということでもある。なお、飲食店の開業には「食品衛生責任者」という資格が必要であり、調理師免許を取得していれば改めて取得の必要はない。
「路面店」とは、文字通り街中や道路沿いなど、通りに面した店舗のことを言う。都市部の大通りの路面店には、有名ブランドの直営店や知名度の高い専門店等が店舗を構えているのを見かけるだろう。一方空中店舗は、路面店とは対照的に扱われることもある店舗の形態である。雑居ビルやオフィスビル等の2階以上に出店した店舗のことであり、「階上店舗」とも呼ばれる。
防火管理者とは、消防法により定められた火災予防に関する責任者のことである。飲食店だけでなく、学校や病院、工場といった多数の人間が出入り・勤務・居住する防火対象物に必須であり、飲食店の開業に必須の資格のひとつである。
棚卸しとは、定期的な在庫の実数の計数を行うこと。適切な在庫管理を行うことで、店舗の経営状況を把握し、経営方針を見直すことにつながる。棚卸し=「在庫管理」とも言えるだろう。棚卸しを行うと商品の在庫を数え、売上に対応する商品原価を把握することができる。
減価償却とは、一時的な支出を分割し、耐用年数に応じて少しずつ費用として扱うことを指す。飲食店においては、店舗の購入費用や調理器具、厨房設備等で使われることが多い。
店舗の売り上げを左右するのが、「客層」と「客単価」である。客層とは、顧客になる人の階層のこと。顧客を性別や年齢、職業、居住地域、所得といった要素で区分したものだ。一方客単価とは、顧客ひとりあたりの買上総額を示す。飲食店での客単価は、顧客ひとりが一度の来店で頼むメニュー金額の総額である。
飲食店営業許可証とは、食品衛生法上の調理業に当たる場合必要となる飲食店営業許可の証明書である。
ファサードとは、店舗を正面から見た外観のことである。もともとは店舗だけでなく、街路や広場などに面する建築物の正面を表す単語である。
店舗を借りる際、耳にする言葉に「サブリース」というものがある。サブリースとは、建築物のオーナーから直接物件を借りるのではなく、サブリーサーと呼ばれる仲介役を挟んで物件の賃貸を行う形態のことである。