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「デューデリジェンス(Due Diligence)」とは、買い手側にとって、M&Aが可能かどうか、相手企業にどれだけ価値があるのかどうかを判断するため詳細な調査のことをいいます。デューデリジェンスを行う目的は買収のリスクを抑えることにあり、売り手と買い手との間の「情報の格差」を埋めるために行われます。
M&Aアドバイザーとは、M&Aに伴う作業の中で、幅広く全面的にアドバイスを行い、契約成立までの取りまとめ役を行う専門家を指します。 M&Aコンサルタントやファイナンシャルアドバイザー(FA)とも呼ばれています。
SWOT分析とは、対象企業の全体評価を行うために使う手法の1つです。M&Aにおいては、ビジネスデューデリジェンスの際に用いる手法です。SWOT分析は「外部環境分析」と「内部環境分析」に分けることが出来、この2つのプラス要因とマイナス要因を掛け合わせ分析することで、買い手・売り手それぞれのM&Aの目的が更に明確になり、M&Aの成功確率を上げることが出来ます。
ITデューデリジェンスとは、M&A後の情報システムの統合を円滑に行えるよう、買収先企業の情報システムの状況を調査・評価することを指します。M&AのITデューデリジェンスでは、『ITシステムの機能全般』『IT投資が適正に行われているか』『ITシステムの資産価値』の項目をハード・ソフト両面から見て監査・評価します。
人事デューデリジェンスとは、人事面に係わるさまざまな状況を調査することを指します。 M&A統合後の従業員間の摩擦や人事制度への不満、モチベーション低下等、人事面でのリスクを最小限にするために重要なプロセスです。
法務デューデリジェンスとは、買い手が対象企業・事業について、M&A取引に影響を与える法律上の問題点の有無を確認し、把握するために行う調査のことを指します。 対象企業・事業に法律的な問題が発生していないか、その問題によって企業活動の継続に障害が生じないか、収益性に影響は無いか、等を調査確認するのが法務デューデリジェンスです。
税務デューデリジェンスとは、M&A対象企業・事業の税務状況に関する調査を指します。 買収対象企業・事業の税務リスクの把握やストクラチャーを選択するために、また対象企業・事業の税務ポジションを見定めるという目的の下実施されます。
ROAとは、Return on Assetsの略で、総資産利益率を意味します。会社の総資産を使って、どれだけ効率的に利益を生み出したか収益性を示す指標となります。ROAは、利益 ÷ 総資産 で計算され、一般的にROAが5%以上、というのが優良企業の1つの基準となっています。
EPSとは、Earnings Per Share を略したもので、一株あたり当期純利益を意味します。 当期純利益を発行済株式総数で割ることで求めることが出来、企業の収益性を計る指標となります。一株あたり当期純利益が高いほどその企業の収益力は高いと判断することができます。
エンジェルとは、創業して間もない非上場のベンチャー企業に対して、投資する個人投資家のことを指します。 創業間もないベンチャー企業に資金援助を行うだけでなく、経営のノウハウや人脈の構築など、企業全体のアドバイスを行う方も多く見られます。
ビジネスデューデリジェンスとは、M&A対象企業・事業のビジネス全般について調査し、最終的に事業計画の策定・検証を行うことを指すことをいい、事業デューデリジェンスとも呼ばれています。ビジネスデューデリジェンスは、大きく分けて「外部環境分析」と「内部環境分析」の2つの面からの調査と、それによるシナジー効果、という点から行われます。
EDINETとは、Electronic Disclosure for Investors’ NETwork の略で、金融庁が運営する『金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム』のことを指します。有価証券報告書、有価証券届出書、大量保有報告書等の開示書類について、提出から公衆縦覧等に至るまでの一連の手続きを電子化するために開発されたシステムです。
スリーピングビューティーとは、買収の対象になり得る高い魅力を持っているにも関わらず、時価総額が低く、買収対策を行っていないような企業のことを指します。
財務デューデリジェンスとは、M&A対象企業・事業の財務状況に関する調査を指します。 「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」等の財務諸表を中心に財務面を分析していきます。
BPSとは、Book Value Per Share を略したもので、一株当たり純資産を意味します。一株あたりの解散価値とも言われています。 純資産を発行済株式数で割ることで求めることが出来、企業の安定性を見る指標の1つとして用いられます。 純資産が高いほど純資産が多く、負債が少ないということになり、安定性が高い企業であると判断されます。
PBR(Price Book-value Ratio)とは、株価純資産倍率とも呼ばれ、株価が一株あたりの純資産(BPS)の何倍になるかを示した数字の事をいいます。PBRは企業価値を評価する方法の一つで、これを見れば、会社の資産に対して株価が高いか安いかを判断することが出来ます。一般的にPBRが1倍未満の場合、株価は割安と考えられています。
クラウンジュエルとは、敵対的買収防衛策の1つで、敵対的M&Aが仕掛けられた際、買収者の欲しがっている資産や事業を手放してしまうことで、買収者にとって対象会社の魅力を下げ、買収意欲を減退させるという防衛策になります。 敵対的買収を仕掛けられた企業を「王冠=クラウン」、その重要な資産や事業を「宝石=ジュエル」と例えたことが由来となっています。
ホワイトナイトとは敵対的買収からの防衛策の1つで、敵対的買収者が現れた際に、友好的な会社に買収してもらうことで防衛する、という手法のことをいいます。敵対的TOBに対応して、買収者よりも高い価格でTOBを仕掛ける(カウンターTOB)、友好的買収者に第三者割当増資や新株予約権を付与する、などの方法があります。