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飲食業界における「スケルトン店舗」とは、店舗内の内装や設備などが全くない状態のこと。いわゆる居ぬき物件とは違い、以前店舗を借りていた人が使っていた設備や内装は撤去されている状態になる。新たに借りる人は1から設備を用意し、内装工事をしなければならない。
グリストラップとは、厨房の排水(シンク)から出る油脂をためておくための装置である。配管に油脂が流れるとその配管の中で油脂が詰まる可能性があるため、この装置を付ける必要がある。
カトラリーとは、洋食では食卓で使われる「ナイフ、フォーク、スプーン」などの主に刃物を中心とした道具を指すが、広い意味では、木製のサーバーやトング、コースター、和食やアジアで多く用いられるお箸・箸置きなどの小物も含む。飲食店の業務などでは「シルバー」と呼ばれることもある。
ボランタリーチェーンとは、独立した小売店が同じ目的を持った独立小売店と組織となって展開している団体のこと。VCという略称で呼ばれることもある。
損益分岐点とは、BEP(break-evenpoint)とも呼ばれているビジネスの専門用語である。損益が0になり、この分岐点を超えると「利益」となる売上高・売上と経理がちょうど同じ額になる売上高のことをいう。赤字にならないためには、損益分岐点を最低ラインとして営業売り上げの目標として超えていかなければならない。
地産地消とは、地元で生産されたものを地元で消費するという意味である。当初は直売所やスーパーといった場所で消費者ができるだけ地元産の食材を購入するように呼び掛けていた。現在はその取り組みが飲食店にも広がっており、地産地消をアピールポイントとしている飲食店も増えている。
飲食店における投資回収率とは、「開業費がどのくらいの金額必要か」「何年あればその開業費を回収できるか」ということを数値にしたもの。利益を投資額で割った数値がこの回収率に当てはまる。ROI(Return on Inbestment)とも呼ばれる。
トレーサビリティとは、生産段階から消費・破棄段階まで流通経路が追跡可能な状態のことを指す用語である。
デシャップとは、「ディッシュアップ(Dish up)」という言葉が語源の飲食店専門用語である。意味は2つあり、1つは調理場から完成した料理が配膳される前に置かれる場所のこと。もう1つは料理の提供がきちんとできているか把握しながら調理場へ指示をしたり、完成した料理をホールに運ぶ仕事のこと。
飲食店においての利益は、大きく2つの「営業利益」と「粗利(売上利益)」に分けて考えられる。小さな店舗でもこの2つの利益は売り上げや店の業績を考える際に求めなくてはならない数値となる。
ABC分析とは、商品を管理する方法の1つで管理の効率をアップさせるために利用される。項目を3つの分類に分けて考えて「何がどのくらい売れたか?」という点を分析する。
飲食店におけるセントラルキッチンとは、フランチャイズチェーンで利用される用語のこと。複数店舗で提供する料理を1つの場所で集中的に製造・調理・加工する工場のことを「セントラルキッチン」という。
POSシステムとは一般的にポスシステムと呼ばれるレジにおけるシステムである。正式には「販売時点情報管理システム」と言われることが多い。スーパーやコンビニ、ファミリーレストランやチェーン店などで導入されている場合が多い。レジを通して商品名や価格、数量や日時などの情報が自動的にまとめられる。
飲食店の稼働率や回転率は売り上げを計算する際に重要となる項目のこと。どちらも店舗の「席」に関わる数値となる。
フランチャイズとはフランチャイズ本部から店名や看板、独自のサービスや商品を提供する権利を貰って開業することをいう。フランチャイズを行っている会社は多岐にわたり、コンビニエンスストアや全国展開している居酒屋やファミリーレストランなどの飲食店、全国に広がる介護や塾のサービス業など様々な業種がある。
飲食店開業の為に店舗を借りるためには、まず不動産会社で店舗を探すこととなる。店舗を借りる際は店舗の持ち主であるオーナーと契約することとなるが、その店舗の管理そのものは「管理会社」と呼ばれる不動産会社が行っている場合が多い。
飲食店における「ポーション」とは、提供する食事の分量のことを言う。厳密にいえば、1皿分の分量のこと。それぞれのメニューに決められた分量があり、その分量を守ることで食品のロスなどを防ぐことができる。明確にポーションを決めておけば無駄なく料理を提供することが可能となる。
飲食店における造作譲渡代金とは、居ぬき物件を利用する際に前の店舗主が使用していた厨房設備・エアコン等の空調設備・いすやテーブルなどの家具・カウンター・壁・床・天井に付けられている器具などをそのまま利用する際に必要となる代金のこと。
信用保証協会とは、中小企業や個人事業主の事業資金の借入れを円滑に行えるようにするための特殊法人である。全国47都道府県と横浜市・川崎市・名古屋市・岐阜市の4市に存在し、地域ごとの中小企業金融のサポートを行っている。
日本政策金融公庫とは、日本公庫とも呼ばれる政府金融機関のこと。平成20年、国民生活金融公庫・中小企業金融公庫・農林漁業金融公庫・沖縄振興開発金融公庫・国際協力銀行等を統廃合し設立された。出資の全額は政府が負担しているため、国の政策に基づいた融資が行われている。